偉大なる名コンビ 海外編 その2
おーや氏にネタバレ(つうか、誰でも気付くか)しちゃってたケド、レノン&マッカートニーの次は当然、ジャガー&リチャーズ
長いロックの歴史の中で、これだけ模倣されたコンビもないよね。
作曲チームでもあるセックス・シンボル的なヴォーカリストとクールでニヒルなギタリストが1本のマイクで顔を寄せて歌う。このパターンは間違いなくこのふたりが元祖だろう。スティーヴン・タイラー&ジョー・ペリー、デヴィッド・ヨハンセン&ジョニー・サンダース、マイケル・モンロー&アンディー・マッコイ、アクセル・ローズ&イジー・ストラドリン、チャー坊&山口富士夫、清志郎&チャボ、NON&良次雄・・・。みんな、どこかしら意識してるハズ。
ミックの96年、ロッキン・オンに掲載されたインタヴューでの発言
「大衆がパートナーシップが好きなのは、ふたりの人間ドラマに、自分もアイデンティファイできるからなんだ。みんなそういうパートナーの関係を見て、エネルギー補給源にしてるのさ。そうやってエンターテインされ続けるんだ」
ここまで冷静に認識していながら、『ワン・ヒット』や『ミックスト・エモーション』みたいな曲を書いてるっつうのは、したたかで知能犯だよね~。このふたりもお互いに向けた曲、多いからな。俺なんかいつも見事にひっかかって感動させられちゃってるケド(笑)
もっかのところの最新作『ア・ビガー・バン』のラストにキースの歌う『インフェミー』という曲が入っている。ここで歌われる“お前”はミックなのかね、やっぱり。面白いので、抜粋して引用してみよう。
分かってる お前は俺を目の敵にしてる
最初から分かってたよ
お前は俺の役割を書き換えたから
俺はまだ台詞をならってるところ
分かってる お前は俺に恨みがあるんだ
この歌を書いたのはお前だよ
でも歌わなきゃいけないのはこの俺だ
お前がハッキリさせてくれるまで
俺達は誰もが知ってるほどうまくいってた
お前は徹底的にハッキリさせてくれた
なぜ俺のハートに辛く当たるんだ?
こんな歌詞をキースが歌ってるのに、ギター、バック・ヴォーカル、ハーモニカ、キーボード、パーカッションと張り切ってるミック。奥が深すぎて凡人の俺には、よくわからないな、このふたり。でも大好きなんだよね~、未だに。
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