変わらない良さ
昨夜、Mクンと電話で話してて、マシュー・スウィートの新作の話になって、まだ聴いてないMクンに「いやぁ、マシュー節、全開だよ。変わらないよさが、ヤツにはあるよな。変わってくことを良しとされるタイプと、変わらないことを良しとされるタイプのアーティストがいるよなぁ」と言うと「それはさ、意図的に変わらないようにしてるんじゃなくて、本人は違うことやってるつもりでも、結果、出てくる音は一緒ってのがイイんだよ」と鋭い返しをされた。んー、そうかも。でも、“コレしか出来ません!”って開き直ってやってるヤツにもイイのがいるけどね。
昨年にリリースされてたの全然知らなくて、先日書いた記事にいただいたユカリさんのコメントで知って、あわてて購入したリチャード・ロイドの最新作。
振り絞るような力の入った唄い方をしてるパワフルな曲があったりして、若干、これまでと違ったところもあるものの、基本的には、“いやぁ、リチャード・ロイドだなぁ”と思わされる音色、メロディーが炸裂してる“変わらない良さ”を満喫できるアルバム。
最初に流して聴いてた時、“リチャード・ヘルそっくりの唄い方だな”なんて思ってた9曲目の「Big Hole」、ロイド本人によるライナーによると(輸入盤の為、当然英語なのでよく分からないが)実際、ヘルが唄ってんだね。その前の曲、「Carousel」はキース・リチャーズに捧げるとか書いてあるし、歌詞の方も、何やらトータルなコンセプトに基づいて書かれてるっぽいので、対訳の付いた国内盤のリリースを期待したいところ。
衝撃的な傑作では断じてないものの、愛着持って長く聴けそうな好アルバムだね、少なくとも俺にとっては。
| 固定リンク
「NY PUNK」カテゴリの記事
- 現場主義のフォトグラファー(2017.11.12)
- SET THEM UP JOE(2017.11.06)
- LA MOSCAのレコ屋探訪⑫-レア高円寺店(2017.11.07)
- LA MOSCAが選ぶLOU REEDの10曲(2017.10.27)
- SWEETNESS FOLLOWS(2017.09.29)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント
へえ、こんなのが出てたんですね。なんだかあんまり彼らしくないコミカルなジャケですが、マシューの新作でも活き活きとプレイしてた彼の新作なら、ちょっと聴いてみたいです。
投稿: yas | 2008年9月21日 (日) 21時56分
>yas様
そう、ジャケはらしくない意外なモノですが、
内容はこれぞ、リチャード・ロイドってカンジの
良いアルバムですよ。お勧めです。
投稿: LA MOSCA | 2008年9月22日 (月) 21時29分
リチャード・ロイドとジョニサンの78年のMax's Kansas Cityでのライブありますけどいります?
投稿: おーや | 2008年9月23日 (火) 00時20分
>おーや様
い、い、いります!!
よろしくお願いします!
投稿: LA MOSCA | 2008年9月23日 (火) 20時06分
先日、安値で見つけたので買ってみました。なかなかよいですね。いかにも“バンドのギタリストのソロアルバム”って感じがします。ブックレットの1ページ目につべこべ書いてある決め事みたいなのにも好感が持てました。
投稿: yas | 2008年9月27日 (土) 23時14分
>yas様
つべこべ(笑)
書いてありましたね、確かに。
何がしかの拘りがあるんでしょうね。
≫いかにも“バンドのギタリストのソロアルバム”
言いえて妙ですね。
俺、そういうの好きなんですよね。
投稿: LA MOSCA | 2008年9月28日 (日) 21時27分