28年目の12月8日に
いつも古い話で悪いけど。
マーシーこと真島昌利がブルーハーツ時代に1stソロ『夏のぬけがら』を発表した頃、渋谷陽一にインタヴューを受けた時の話。渋谷に「『夏のぬけがら』って何か情けないタイトルだね」と言われ、「だってロックって情けないモンでしょ?ジョン・レノンだって、ジョー・ストラマーだって情けないじゃん」と返してて、さすが!そうだよな、と思ったんだよね、当時。
マーシー、清志郎、チャボ、シオン、良次雄、斉藤和義。個人的にジョンの影響を感じるこの人たちに共通するのは、そこかも。情けないつうか、弱さを隠さないつうか。俺がシンパシーを感じる大きな要因もそれかも知れない。
今夜は、ジョンのアルバムで一番、情けなさと弱さの出てる作品だと思われる『Walls&Bridges』を聴こうかな。
ヨーコにNYを追い出されて、ロスで酒びたりになってた時期(本人曰く、“失われた週末”)に作られたアルバムだ。1曲目の「Going Down On Love」で1コーラスが終わり、ブレイクが入った後に出てくる ♪somebody please please help me♪
ビートル時代の「HELP!」の(本人は後に「あれは切実なSOSだった」と言ってたが)はつらつとしたカンジと全く違う、情けない歌声。とても切ない。
ソロでは勿論、ビートル時代を含めても、ジョンの曲でベスト10、いや5に入る位に大好きな「Nobody Loves You」 こんなに女々しくて、情けなくて弱虫な曲もそうは無いよな。ジョンのこういう人間くさいトコが堪らなく愛おしい。
そういえば、このアルバムの邦題『心の壁、愛の橋』って誰が付けたか知らないけど、原題より、中身を上手く言い表してる名邦題だよね。
この後、ヨーコと和解してNYに戻ったジョンは、ショーンの誕生とともにハウスハズバンド期へ。5年ぐらいだっけ?きっと幸せな時期だったんだろうね。
それにしても、28年も経ったのか。
どんなにグズグズになっててもいいから、68歳のジョンの唄、聴きたかったな。
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コメント
今日はジョンレノンの命日ですね。
もう28年も経つのですね。
>ロックって情けないモンでしょ?
マーシーの言葉、深いですね。
痛々しいぐらいに自分をさらけだしているミュージシャンは人の心を掴んで放さないのかもですね。
>どんなにグズグズになっててもいいから、68歳のジョンの唄、聴きたかったな。
そうですね!
ホント、聴きたかったですね。
投稿: ちゅう吉 | 2008年12月 8日 (月) 22時38分
昨日は、特別な日ということで・・・
斉藤さんから浮気して、
実はジョン・レノンを聴いていました。
浮気しつつも、ヨーコからキツく言われると頭が上がらないジョン(笑)
♪俺は女が好きだけど、お前の敵が見あたらねー
@男節
こんなことを言われたら…
浮気も許してしまいう。
ずるくてかわいい。
渋谷さんのポジション、なんとなく分かってきました!
今日は早く帰れたぜ★
投稿: RED HOT 斉藤 JET CITY | 2008年12月 9日 (火) 03時46分
>ちゅう吉様
俺、マーシーのソロ、大好きなんですよ。
4枚あるけど、それぞれに違ってるのにそれでもやっぱり、どれもが、マーシーで。
68のジョンは何を唄っただろう・・・。
ふと、そう思いました。
>RED HOT 斉藤 JET CITY様
名前が戻ってる!
浮気はイカンよ!
まぁ、ジョンじゃしかたねえか。
君のような若い子は、渋陽のことなんか気にしなくていいって(笑)
アイツにどれだけ洗脳されたか!
この時間で早いの?
投稿: LA MOSCA | 2008年12月 9日 (火) 21時14分
Nobody Loves You オレも好きです
なので…
私も好きなジェネレーションX、プロフェッショナルズにコメントしようかなと思ったけど
やっぱりこちらへ…
この曲なんだか不思議な気持ちになります
投稿: 湯侍 | 2008年12月10日 (水) 23時52分
>湯侍様
「Nobody Loves You」
名曲つうか、これぞ、ジョン!って気がします。シナトラに唄って欲しかった、とか言ってましたね、そういえば。
ジェネレーション、プロフェッショナルズ
どちらもカッコイイっすよね!
投稿: LA MOSCA | 2008年12月11日 (木) 21時26分