未だ終わらない軋轢
06年4月にレックと達也のふたりでFRICTIONを名乗り、10年ぶりにライヴ活動を再開して早3年、ようやくスタジオ新録の音源のリリース。
ベスト的2枚組アルバム『Maniax』にライヴ・テイク3曲収録と、オフィシャル・ブートレッグと銘打ったDVD『LIVE 2006-2007』はあったものの、このまま、ちゃんとした音源残さないで終わっちゃうのかな?って気も少ししてたんで、こうして聴けるのは嬉しい限り。
新曲2曲に、カバー3曲の5曲入りだけど、新曲は両方、昨年11月に観たライヴでも披露されてた。意外と憶えてるもんだね、あ~、コレ、やってたなぁ、って。カバーの方も、イギー&ザ・ストゥージズの「RAW POWER」は、それ以前、07年のフジで観た時と昨年の、どっちでもやってた。俺なんか、この二人がこの曲やってるってだけで嬉しくなっちゃうな。ジミヘンの「FIRE」は生聴きできてないけど、先の2作品のどちらにも収録された好カバー。こういうフレーズを叩く達也は活き活きしててサイコーだね。で、ビックリしたのが、もう1曲、ストーンズの「YOU GOT ME ROCKING」 いや、ストーンズは意外じゃないけど、曲がね。60年代の曲なら判るけど、よりによって、こんな最近(つっても15年前だけど)の曲やるとはねぇ。確かに、カバーなんだけど、重厚にアレンジされたリフがFRICTIONそのもので、変な違和感があって面白い(笑)今のトコ、コレが一番好き。
新曲の方は、両方とも14年前の前作『ZONE TRIPPER』の流れを汲んだカンジの曲だけど、いいね~。前にも書いたが、音楽性が変わろうが変わるまいが、執拗に続くクールなリフがあれば、それがFRICTIONだと思うね。
しかし、“スタジオ入ったら、レックが、ギターとベース重ねて弾くんだろうな”とか漠然と思ってたのに、まさか、ベース1本で、エフェクター駆使してギターの音も出す、ライヴと同じやり方で録るとは思わなかったな。なんでギタリスト入れないのかな?って思いはある。現在、JOY HEIGHTSで達也と一緒で、05年にレック、達也とトリオでFRICTIONの曲を演奏するライヴをやった大友良英、やはりJOY HEIGHTSに参加してるモーサムトーンベンダーの百々和宏(コーラスで本作にも参加)、今の“ふたりFRICTION”を観に来て、「俺を入れろよ」と冗談半分でレックに言ったという恒松正敏、ロザリオスなどで達也と共演することの多いカトウタカシあたりは、頼めば喜んでやってくれそうだし。でも、俺が思ってる以上に、レックは、この編成に拘りがあるんだろうな。
今作では、少々、こじんまりとまとまったトコがあって、あの壮絶なライヴよりは若干、迫力不足かなぁ、って気もするけど、このままいけば、いづれもっと進化・深化した作品が出てくる可能性を感じるんで、このまま今の編成が続いて欲しいね。
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