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心に愛をこめてゴー

Dscn2586 町蔵といえば、92年リリースのこのアルバムを最初に聴いた時の衝撃は忘れられないな。

INUを81年8月に解散した後、石井聰互の映画『爆裂都市』に出演し、FUNA、人民オリンピックショウ、絶望一直線、愛慾バンド、とバンドを作ってはライヴをやりつつ、オムニバス『レベル・ストリート』に和田哲郎と共演の曲を提供(82年)、山崎春美のTACOのLP、じゃがたらの『家族百景』にゲスト参加(83年)、その山崎とINUのギタリスト、北田昌宏と至福団を結成し、カセット・ブック『どてらい男又ら』(86年)、町田町蔵名義の12インチ『ほなどないせぇゆうね』(87年)の音源を残してきた町蔵。

そのカリスマ性もあり、常にパンク・シーンに強烈な存在感を轟かせてはいたし、どの作品も、俺は好きだったけど、どこか変化球というか、イレギュラーな活動だったな、とも思う。

87年以降3年間、シーンから完全に姿を消し、90年にライヴ活動を再開してからも、ちょこちょこと形態を変えてて、落ち着いた音楽活動をしてるという印象はなかった。復帰第一弾(だったかな?)のアウシュビッツにゲスト参加した時の写真が雑誌に掲載されたのを見ても、青白くやつれた顔で前歯はないし、杖ついてたとか書いてあったし・・・。まともに活動再開したとは思えなかった。

まぁ、実際にライヴを観たわけじゃないんで、観てたら違う印象持ったかもしれないけど。

なので、コレ聴いて、そのあまりのクォリティーの高さと本人及びバンドのテンションの高さがスゲー、意外だったんだよね。

考えうる限り最高のメンツ(西村雄介は個人的には、日本のべーシストで1、2を争うくらいに好き)、最高の状況で、最大級に本領が発揮されたアルバムだと思う。

いつも、何かが欠けてて、片翼飛行してるみたいな活動してた当時のミチロウと比較すると、ミチロウはついてねえなぁ、とか思っちゃったね。

全ての曲の、曲の出来、歌、演奏のどれもが素晴らしいんだけど、1曲だけ歌詞をちょこっと紹介。

♪土下座をしたら洟(はな)が垂れて 心がはいらずに

 愛しいおまえのために おまえのために何度も

 薄暗い土間で俺は 土下座を繰り返した

 それでも洟は垂れ続けて

 絶望的なありさま

 心に愛をこめてゴー♪

― 「六尺八寸様」 町田町蔵+北澤組 ―

どうにもこうにも町蔵でカッケー!

俺的には『メシ喰うな!』よりこのアルバムだな。

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コメント

北澤組にいたコータローさんは今藻の月やヌエインやってます。

近いところは1日に高円寺の稲生座、7日に新大久保のアースダムで藻の月やります。

良かったら是非

投稿: TK | 2009年4月29日 (水) 10時06分

>TK様

コータローさん、藻の月にいるんでしたっけね。
ドラムは中村清さんでしたよね。
TKさん、スゲー好きなんですね、このバンド。

ライヴ、観てみたいですが、何せ金銭的にもスケジュール的にもきつくて・・・。
でも、いつか観たいなぁ。

投稿: LA MOSCA | 2009年4月29日 (水) 21時13分

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