SET THE TWILIGHT REELING
こないだ『SMOKE』と『BLUE IN THE FACE』のことを書いて思い出した、ルー・リード、96年のコレを聴く。
1曲目の「EGG CREAM」は『BLUE~』のエンディング・テーマに使われてた。バージョンは違ったけど。
エッグ・クリームとはNYはブルックリン伝統の、ミルク、チョコレートシロップ、ソーダ水で作る飲み物。卵もクリームも入らないのに何故か、この名称。
こんな子供が好きそうな飲み物に対する偏愛を、“あの”ルー・リードが唄ってるってのがいいねぇ。
チョコレートの泡が鼻の穴を駆け巡るとかYOU SCREAM I STEAMなんて言葉遊び(榊原郁恵かよ!って古くていけないね、話が)もあったりして、なんだか浮かれててらしくないのもいい。
前にこのアルバム取り上げた時にも書いたけど、当時、ルーは新しい恋の真っ只中だったようで。もう54歳とかだった筈だけど(笑)
アルバム全体が“ウキウキ感”に溢れてて、その前の『MAGIC AND LOSS』、『SONGS FOR DRELLA』(亡くなったアンディー・ウォーホルに捧げたジョン・ケールとの共作)、『NEW YORK』などのコンセプトありきの作品(どれもいいけどね)とは違った、ただただ楽曲を集めた普通のアルバムで、そこが好きだな。
「NYC Man」なんて、あまりにも直球なタイトルの曲もあった。普通、こういうのやると自分のパロディーみたくなっちゃって、イマひとつだったりするんだけど、イメージ通りでありながら、しっかり名曲だったね。後のオールタイム・ベストのタイトルになるぐらい。
そして、それを上回るほど良かったのがタイトル曲。タイトルの意味は“明け方、魚釣りのリールを巻き上げるように少しずつ朝を呼び込む”といったカンジらしい。
この曲、最後に入ってんだけど、この1曲前の「RIPTIDE」がノイジーなギターの炸裂するヘヴィーなモノで、アコギで淡々と始まるこの最終曲の序盤に、“いかにも最後の曲だな~、いいなぁ”と訳知り顔で聴き入ってたら、後半の大爆発。コレを最初に聴いた時の驚きは未だに忘れてない。
僕は新しく見つけた男を受け入れ、黎明をぐるぐるよろめく
という歌詞共々、“この期に及んで、また生まれ変わって新しいことするってのかよ?”と興奮した。
ルーの近作の中じゃ、取り立てて評価が高い訳でもないと思うけど、俺は大好き。いいアルバムだと思う。
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コメント
こんばんは!
お邪魔します( ̄▽ ̄)
やっぱりいいアルバムですよね。
こんな雨風の強い夜にもピッタリ・・・
投稿: kzztt | 2011年5月30日 (月) 00時36分
>kzztt様
いいですよね~、コレ。
いくらピッタリでも雨風強いのは嫌です、俺は(笑)
ジャケ、ケースから出すとビミョーですね、確かに(苦笑)
投稿: LA MOSCA | 2011年5月30日 (月) 21時22分