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2010年9月 2日 (木)

異形の人たちによる、異形の人の為の、異形の音楽

仕事先の某・大学のバンド・サークルの子が“データを消してしまってTELEVISIONが聴けなくなった”と言うもんだから、半ば押し付けがましく音源を提供する。

11月のTOM VERLAINEの来日情報もあり、 少し前にTOMのソロ作を聴き返したりはしたけど、TELEVISIONをまとめて聴いたのはホントに久しぶり。

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昔、“『MARQUEE MOON』より『ADVENTURE』の方がいい”とか言うヤツが居て、捻くれた天邪鬼なヤツだな、と思ったことがあったけど、今、聴くと『ADVENTURE』も悪くないなと思ったりして。まぁ、それでも圧倒的に『MARQUEE MOON』なのは間違いないけどね。コレ、ホントに文句のつけようがない名盤だもんなぁ。特にA面。息つく暇もない怒涛の4曲。

普通に撮った写真をゼロックスコピーしてわざとザラついた感じに仕上げたジャケット(撮影はロバート・メイプルソープ!)も秀逸。もの凄い印象に残るよね、コレ。とりわけ、VERLAINEとRICHARD LLOYDの目つきは怖い(笑)

ミーハーに好きなアーティストに対して、強力に活字情報を求める俺が印象に残ってるTELEVISIONの活字情報をいくつか。

「俺たちの演奏は“書かれた”ものだった。ギター部分にはパートAとパートBがあり、それはスタジオのジャムから生まれたものを上手く組み合わせて出来上がったものなんだ。“今週一週間は俺がAを弾くから来週はお前が弾け”と交代して演奏してたこともある。お互いにパートAとパートBをそれぞれ弾いてみて、どちらが弾いた方がいいのか相談し合うこともあった。だから僕たちはお互いのパートを弾くことが出来た」

RICHARD LLOYD、2000年頃のインタビューでの発言。あのギターの完璧な絡みを思えば納得だね。

「こうなりたいっていうひとつのヴィジョンを持ったヤツなんて居なかった。誰もパティにはなれないし、トム・ヴァーラインにもなれない。あんなヘンテコなヤツになりたいヤツなんて居なかった(笑)」

NY PUNK時代を振り返った、レニー・ケイ、2001年のインタビュー。コレも納得。確かに居なかっただろうな。

「10代の後半、入り浸ってるレコード屋で“ヴェルヴェットが好き、ソニック・ユースが好き”とか話してたら“お前はNYパンクを聴いたのか?”“テレヴィジョンを聴かずにソニック・ユースを語るなかれ”と言われた(笑)」

当時、ナンバーガールの向井秀徳の2000年のインタビューより。コレも納得。つうか俺も言うね、きっと。「真ん中が抜けてるよ」って(笑)

しかし、改めて聴いても、オーソドックスなロック的な部分もありながら、つくづくヘンテコなバンドだね。全員(特にVERLAINEとドラムのBILLY FICCA)のプレイが何か変。でも合わせるとバッチリで。これぞ、バンドだろう、本物の。

異形の人たちによる、異形の人の為の、異形の音楽。

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この、ライノ・ハンドメイドから2003年に限定で出たライヴ盤を聴くと尚一層、思う。おかしな演奏だよ、コレ。でもカッコイイ。

そういや、「MARQUEE MOON」(曲の方)の演奏時間って、今じゃ10分47秒の完奏バージョンが当たり前なんだろうけど、オリジナルのアナログでは9分58秒のフェイド・アウト・バージョンなのをCD世代のお若い諸君はご存知だろうか?

と言っても、最早、俺もすっかり完奏バージョンに慣れちまったけどね(笑)

久々にレコード引っぱり出して聴いてみようかな?

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