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2010年9月22日 (水)

終わりの終わりの終わりを終わらせちまいな

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伊坂幸太郎の最新刊、『バイバイ、ブラックバード』を読み終える。

斉藤和義の「ベリーベリーストロング」を聴き、映画の方で『FISH STORY』『ゴールデンスランバー』観て感銘を受けて、更に『アヒルと鴨のコインロッカー』、『重力ピエロ』もDVDで観て、本は『ゴールデンスランバー』『FISH STORY』に続き3冊目。

もう何年もまともに本なんか読まなくなってたけど、この人のはいい、読んだどれもが。

他の二つにも大いに言えることなんだけど、登場人物のキャラクター設定がとても魅力的。”自分と同じ”と共感できるというよりは、“こんなヤツ居たらいいだろうな”ってカンジ。全然、パーフェクトじゃなくて人が善すぎたりヌケてたり変わり者だったりするんだけど、憎めないキャラばかりで。そのうえ、ストーリーも怖ろしいほど緻密で丁寧で気が利いてて抜かりなし。

今回の『バイバイ、ブラックバード』は、ある事情により現在を清算しなくちゃならない主人公が、その事情に関係する人物とそれを実行していく、というのがおおまかな流れ。その過程が切なくもいい。主人公の星野一彦も行動を共にする繭子も魅力的ではあるものの“こんなヤツ、居ねえよ!”ってキャラだし、ストーリーもブッ飛んでるんだけど、細かいセリフ回しや描写は妙にリアル。そこがいいな。過程に登場する5人の女性も五人五様でそれぞれに魅力的。エンディングもあそこで終わるのがとてもいい。十回目のキックスタートを俺も信じたい。深い、心地良い余韻が残った。

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“何かを清算する、終わらせる”なんてことを考えながら聴いてるのはコレ。

80年代後半から90年代初頭まで活動した、山口冨士夫率いるTEARDROPSの91年のラスト・アルバム『Look Around』

純粋に勢いで「せーの」で作ったというより頭を使って作られたって印象の、いろんなタイプの曲が入ったバラエティーに富んだ作品。そういうトコが気に入らない人も居るかも知れないが俺はTEARDROPSではコレが一番好き

全部の曲がいいんだけど、アタマに入ってる「終わりのダンス」が強力にカッコイイ。

♪ヘーイ、ヘイヘイ♪ってコーラスが「ハーレムシャッフル」みたいでいいなぁ。

さぁどうすんのか見せてよ!これから

終わりのダンスってヤツを俺が教えてやりたいな

何かを終わらせるってことは、自分が傷ついたり人を傷つけたり、しんどくて勇気の要ることだと思うけどやらなきゃならない時もある。

俺はスゲー苦手だけど(笑)

俺にも教えてくれよ、冨士夫ちゃん。

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コメント

返信、気まぐれ?ですみません。ちょうど、昨日私も新幹線の往復で「バイバイ、ブラックバ−ド」を読み終わったところだったので、笑ってしまいました。伊坂さんは私も斎藤和義さんが好きになった二年前から読み始めました。二人の対談集もおもしろかったですよ。あと、重力ピエロとか映画も。伊坂さんのは最後まで読んだり見ないとわからない面白さと、根本が優しいのがいいです。斎藤和義さんの歌に通じるところあり、と思ってます。

>ポロン様

また来てくれた!
嬉しいです!
そんなん気にしないで気が向いた時だけでも遠慮なくどーぞ。
あっ、対談集ね。気になってます。
やっぱり面白いですか?
重力ピエロは俺も観ました。
コレも心地良い余韻が残りましたね。
うん、悲惨だったり劣悪なシチュエーションでも
優しい空気感があるとこがいいですよね。

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