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2011年8月13日 (土)

穴ボコだらけの船底さ 錨は二度と降ろさない

今日から4連休。

俺の商売で、しかもこの時期に4連休なんて殆ど快挙に近い。まぁ、でも今年は仕方ないよな。他の人たちに負担かけちゃうけど許してもらおう。

今日は朝から寺行ったり墓行ったり、あっち行ったりこっち行ったりでフル回転。しっかりとお迎えしてきた。

少し前にBLUE HEARTSをまとめて聴きかえす機会があった。「人にやさしく」から『PAN』まで一通り。やっぱりすごくいい。今でもヒロト&マーシーを追い続けてる人は異論もあるだろうけど、この時期にしか無い良さがあると俺は思う。

Dscn5335

次作の『HIGH KICKS』と共に、地味な時期の地味な作品と認識されてるであろうこのアルバムが何故か沁みた。

90年、前作で大ヒット作の『TRAIN TRAIN』から約2年のブランクを経てリリースされた4th、『BUST WASTE HIP』

その間に2枚のソロアルバムを出したマーシーが意欲的に多彩な曲を提供してる。『TRAIN TRAIN』の少し前に、チェルノブイリ原発事故に言及して反響を呼んだ自作の「チェルノブイリ」を自ら茶化したような「イメージ」、坂田明のサックスが圧巻なへヴィーでサイケデリックなブルース「Hのブルース」(Hとはヒロトのことだとどこかで言ってたような記憶が)、前述の2枚のソロ作に入っててもおかしくなさそうな「能天気」、「夜の中を」、ハードにギターが唸る「スピード」。どれもいいけど、ひとつ前のビートルの記事書いてた時に思い出したマーシー本人がヴォーカルのコレも凄い。

ブルーハーツ  キューティパイ

ハードコアみたいな曲に乗せてひたすら円周率(46桁)を叫ぶ。前記事のジョン同様、歌詞に賛同、共感したファン(勿論、“心の友”とか勝手に言ってた俺みたいな馬鹿も含む・笑)に対する反発だよね。「それならこれでも喰らえ!」ってカンジで。俺みたいなのを余計に喜ばせる結果に(苦笑) カッコイイ!

でも、実はこのアルバムの肝はヒロト作でラストに入ってるコレ。

ブルーハーツ ナビゲーター

断然、マーシー派で、当時は“ヒロトの最近の曲はつまんない”とか偉そうに思ってた俺は度肝を抜かれた。

未来に向けて前向きなことを明るい曲調で唄う曲でこれほど不安気に唄われる曲を俺は知らない。“あの”「人にやさしく」にしてもそうだけど、ヒロトの唄は誰を励ましてる訳でもなく、誰にも励ましてもらえない自分に向けて唄ってるんだと確信出来る傑作。個人的には全ヒロト作の曲でトップ3に入る曲。途中から入る、無名の中高生によるブラスバンドもとてもいい。

もしかすると前にも書いたことあるかもしれないけど、昔、一度だけヒロトと遭遇したことがある。

95年、ストーンズの「ヴードゥー・ラウンジ・ツアー」@東京ドーム。

開演前、ロビーで知り合いと談笑(「え~、そんな前で観るの?」とか言われてた)してるトコへ俺と嫁が「いいな~!いいいな~!」と図々しく寄ってくと「うるさいよ~」とニコニコ顔。「何列目なんですか?」と聞いた俺に満面の笑みで「一番前!」。その日以前にも数公演観てるようだったので「俺、今度のツアー、今日初めて観るんですけど、どうですか?」って聞いたら更に嬉しそうに「もうね、サイコー!」だって(笑)握手してもらったら手が冷たくて“この人、電車で来たのか!”とビックリ。帰りも水道橋駅で会っちゃって、友だちの分の切符まで買ってた(笑)

ライヴ中、スクリーンに大写しになった無心に唄いまくるヒロトの顔は無邪気なロック少年そのものだった。

彼のあの独特なカンジを“作り”と思ってる人も居ると思うけど、俺は違うと思う。だって、ポーズで真冬に駅から歩いて来ねーだろ?

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