« 疲れた夜には | トップページ | ロックの二等兵 »

Please Don’t Set Me Free

雨の日曜。最近ずっとだよね。

今日は午前中にヤボ用済まして午後は家でこまごまとしたことを、ってことは、いつもと同じってことか(笑)

ひとつ前の記事、読み返してみたらどうにもネガティヴだな。そうは言っても仕事は楽しんでる。消去法で選んだ仕事ではあるけど、どうせやるなら楽しまなきゃね。ずっと“嫌だ嫌だ”と思いながら働くなんてぞっとしないからさ。

ただ、サービス業だし子供相手(小さい子含む)だったりするから、なるべく親切にやさしく対応するようにしてるんだけど、それが息苦しいこともあるのは確か。もう一人の自分との二面性に引き裂かれそうになるというか。

Dscn5592 

木曜に届いたばかりのメタリカとの共作アルバム『LULU』も素晴らしいLOU REEDのコレを繰り返し聴いてる。

82年リリースの『THE BLUE MASK』

『LULU』の無駄の無いソリッドな音聴いてたら思い出して。

“あの”『トランスフォーマー』のポートレイトを青く塗りつぶしたジャケが印象的。

前作『都会育ち』までの大所帯のバンドを廃して、新たにフレッドレスベースの名手でブランクがありながら今も活動を共にするフェルナンド・ソンダース(俺の外人ベーシスト、トップ3の一人。ちなみに他はJJバーネル、フリー)、そしてロバート・クワインの初参加作品。あとはドーン・ペリーのドラムとルーの4ピース編成。

全編をルーの弾き語りのデモに合わせてほぼ即興で演奏したらしい。オーヴァーダブも1曲目にギターを重ねた以外は無し。殆どの曲が1stテイクか2ndテイクだって。もの凄いスリリング。

前作の後、普通の女性(!)シルヴィアと結婚して、長らく続いた退廃と暗黒の日々を越え、更正(笑)し始めた当時のルー。ふたりで住む家の夜の美しさが唄われる「MY HOUSE」、シルヴィアへの愛をストレートに唄った「HEAVENLY ARMS」、♪女性を愛してる♪と静かに唄われる「WOMEN」など、明るく穏やかなトーンの曲が多い。そしてそれがとてもいい。

クワインの痙攣ギターが唸りまくる(ヤツのギターに関してはコレがベスト・トラック)「WAVES OF FEAR」にしても、暗闇から脱却していく前向きさを感じる。

けど1曲だけ。A面ラストのタイトル曲。

生贄にしろ

 俺の顔を切り刻め

 贅沢な痛みをくれ

 頼むから俺を自由にしないでくれ

 俺は母親と寝て父親と兄弟を殺した

 いったいどうすればいいんだ?

 俺の顔から青い仮面を取って目を見ろ

 俺は仕置きで興奮する

 前からずっとそうだった

 俺は後悔を憎しみさけずむ

 行くところまで行け

 この絶望を止めるためなら

 どんなことでも“やらない”ことはない

 死を持っていかないでくれ

 指を関節から切り落とせ

 発情した男根を切り落とし

 アイツの口に突っ込め

Lou Reed The Blue Mask

AVERAGE GUY」で♪俺は並みの男 並みの恋人に、並みの住まい、並みの身長に、並みのウェスト、やること全てが並み♪と唄ったものの、滲み出てしまった自分の中の狂気。

20年ぐらい前に出た詩集には、曲によってルー本人の解説がついてたんだけど、この曲にはたった一言「自画像」だって。

こんなヤツのどこが並みだよ?(笑)

この聴いてると不安になって自分がどうにかなってしまいそうな不穏さ。

怒った顔作って「アレはダメ、お前が悪い」と喚き散らしたり、ニコニコしながら「さぁ、みんな一緒に!」と合唱したりのじゃなく、コレが俺にとってのロック。

|
|

« 疲れた夜には | トップページ | ロックの二等兵 »

戯言」カテゴリの記事

NY PUNK」カテゴリの記事

コメント

『Lulu』、なかなかに評判悪くて聴けてないんですが、よかったですか。やっぱり聴いとこうかな。長編2枚組はちょっと手を出しにくくって。

この頃のルーはいいですよね。個人的にも聴き始め(最初は確か『Mistrial』かな)の頃なので、かなり思い入れあります。

投稿: yas | 2011年11月 8日 (火) 00時02分

>yas様

俺はルーのミーハーでメタリカは殆ど知らなくて
あんまり期待もしてなかったんですがいいですよ、コレ。
異種格闘技とか言われてるけどそんなに違和感もなくて。
もの凄いソリッドでヘヴィー。
ただ、俺のルーの好みは一般的じゃないようなので保障は出来ませんが(笑)

『ブルーマスク』はサイコーですね!

投稿: LA MOSCA | 2011年11月 8日 (火) 22時05分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/498183/42892347

この記事へのトラックバック一覧です: Please Don’t Set Me Free:

« 疲れた夜には | トップページ | ロックの二等兵 »