灰色の空の下 退屈に包まれる
今日はあんまりイライラしなかったな。
何か切っ掛けがあった訳じゃないから、ふと、またダウン状態に陥りそうで怖い。
昨夜は予定どおりコレを聴いた。
STREET SLIDERS、95年の『WRECKAGE』
沈黙期間(途中、短いツアーはあったけど)を経て、4年半ぶりにリリースされたアルバム。
83年のデビューから数年間こそ、マニアックなロックファンから熱い支持を受けるコアなバンドってカンジだったものの、85年ぐらいから、チャートの上位に入ったり武道館でライヴするようになったりと名実ともにトップグループとなったスライダーズ。
ずっと素晴らしい作品を作り続けてたけど、初期のラフでチープながらストレートな味わいが薄れてたのも事実。そこに寂しさを感じてたファンも少なくない筈。俺もどのアルバムもそれなりに好きだったけど、そういう思いはあった。“ホーンもキーボードも小奇麗なプロデュースも無い方がいいのにな~”って。
そんな思いが通じたかのようなアルバムがコレ。
骨と皮のみ。カラッカラのスカスカ。でも初期と違うのはズシリと重いこと。
アルバムのアタマに入ってる強力なこの曲、歌詞のコンセプトとヘヴィーでファンキーな曲調が、まんまストーンズの「ダンス」だけど、カッコイイ。
俺は当時、ハリー、ハリーって思ってて、蘭丸にはそんなに思い入れ無かったんだけど、こうして聴くとスゲーな、ヤツのギターが。
ストイックに重たいリズム隊もいい。誰ひとり交換不能。ズズの代わりにチャーリー・ワッツ入れてもこうはならないだろう。
バンドだったんだな、本物の。
沈黙期間中、ハリーは深いところまで堕ちたって言ってた。それがすっきり吹っ切れてないところがリアリティーあっていいな。
人間、「ここから吹っ切れました」なんて簡単に行くものじゃないもんね。
揺れ動いてる。
そこがロックン・ロールだと思う。
2000年に解散して、今はそれぞれに活動しててそれもいいんだろうけど、いつかまた一緒にやってくれないかな?
それにしても『WRECKAGE』とはカッコイイ、タイトルつけたもんだよな。
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コメント
今晩は♪
このアルバムはお気に入りの1枚です!
曲、詞もさることながら、バンド・サウンドがたまらないですよね!
本当に解散が残念でなりません・・・。
投稿: リュウ | 2012年4月 8日 (日) 17時46分
>リュウ様
そうそう、音がサイコーですよね。
久しぶりにじっくり聴いたんだけど素晴らしいバンドだったなと。
いつかまた聴きたいですよね。
投稿: LA MOSCA | 2012年4月 8日 (日) 21時44分