20年遅れのジェネレーション・テロリスト
ああしておけばよかった、こう言っておけばよかった、ってことが多々ある。
みんな、あると思うけど多い方だと思う。スゴイ引きずるし、いつまでも。
斉藤和義の「後悔シャッフル」聴いた時は“俺の歌だっ!”と思ったもん(笑)
例をあげると・・・。
最寄り駅でごくたまに見かけるある男性。たぶん同年代の。
ある時はジョーイ・ラモーンの、しかも01年、亡くなった年にスマッシュが製作してフジ・ロックの会場でのみ販売した“I REMEMBER YOU”とプリントされたTシャツ着てた。
そして別な時にはストーンズの『ヴードゥー・ラウンジ』ジャケットのキャラクターがプリントされた帽子だか上着だか着用してた。
こないだ見かけた時にはディスク・ユニオンの紙袋持ってた。
駅前の本屋前でレコスケのシールを貼ったヘルメットで原チャリ乗ってたのもこの人だったかなぁ?随分前のことなんで記憶が曖昧だけど。
その都度、話しかけたい、と思って出来ない。こう見えてスゴイ人見知りでシャイだから(苦笑)
でも、いつかは、って思ってる。
CDやレコード、本やTシャツなんかもそう。“欲しいなぁ”と思ってて悩んでるうちに無くなっちゃって後悔したことは数え切れない程ある。
ロキノン読んでて驚いたんだけど、このバンドのこの1stアルバムから20年らしい。(他に、レイジ・アゲインスト・ザ・マシーンの1stや、スマパンの『メロンコリー』も20年だって。92年って濃い年だったんだなぁ)
MANIC STREET PREACHERSの『GENERATION TERRORISTS』
「1stアルバムを世界中で1位にして解散する」発言、リッチー・ジェームスの“4 REAL”事件、♪ジョン・レノンが死んだ時には笑ったぜ。21歳の俺にはこれっぽちの意味も無かったから♪という歌詞。
当時の俺にはどれもこれもが時代遅れでカッコ悪いものに思えて聴かなかった。メンバーの“いかにも”なルックスやファッションもダサいと思ったし。
でも気にはなってた、ずっと。ホントは好きだから、こういうの(笑)
ネット繋がりの方で熱狂的なファンが居て、この人が其処まで言うんだから・・・と思って今年の春ぐらいにやっと聴いた。
今、聴くと音が古く感じたり、曲もイマイチなのもあったりするんだけど。
manic street preachers - motor cycle emptiness
この曲にはやられた。この醒めたやるせなさはリアルだと思う。
その後、解散宣言は撤回されて、精神的リーダーだったリッチーが失踪、残った3人で次々とクオリティーの高い作品を作り成功して今もバンドは継続してるけど、此処での青臭く迷いながらも突き進むカンジがいい。
当時、聴けてたら違う感想持てたかな?とも思うけど仕方ない。俺がこういうのを求めてなかったんだから。20年遅れでも聴けてよかったよ。俺自身が20年ぐらい遅れてるからちょうど良かったのかも(苦笑)
冒頭に書いた、“最寄り駅の人”も最初に見かけたの10年ぐらい前だから、あと10年経ったら声かけてみようかな(笑)
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