AN AMERICAN PRAYER
今夜の福岡でパティ・スミスの来日公演終了。
ネタバレになっちゃうという思いもあって、24日にオーチャードホールで観たライヴの詳細は書かなかったけど、各公演の終演後にセットリスト表のコピーを配布してたって話もあって、ネット上に山のように情報が流れてた。なーんだってカンジ(笑)
ネットで見た昨日までの7公演の日替わり有りの曲目中、オーチャードでやらなくて他所でやった曲をざっと挙げてみよう。
「REDONDO BEACH」、「GHOST DANCE」(!!)、「DISTANT FINGERS」(!!!)、「WE THREE」、「PEACEABLE KINGDOM」(!!)、「FREE MONEY」、「ASK THE ANGELS」(!!!)、「AIN’T IT STRANGE」(!!)等々。
ちなみに7公演中、「GHOST~」が6回、「DISTANT~」が4回、「PEACEABLE~」が3回。ついてねーなぁ。今夜はどうだったんだろう?気になる・・・。
でも、ホントは何をやったかなんて全然関係ないぐらい素晴らしいライヴだったんだけどね、負け惜しみじゃなくて。
今回の来日は勿論、震災以降初めてのモノで、震災に心を痛めて、新作『BANGA』には「FUJI‐SAN」という曲も収録したパティだからこそ仙台からスタートした。
亡き父親が第二次世界大戦で日本軍と戦った経験を持ち、戦争の愚かさと日本に原爆を落としたことに心を痛めているのを聞かされたパティだから広島へも行く。「米国人としてSORRYしに行く」。
確かにそうなんだろうけど、あんまりそっち方面を強調したシリアスな、肩に力の入ったライヴだったら嫌だなと漠然と思ってた。でも、そんなこともなくて。「APRIL FOOL」で軽やかに始まった時にその不安は消えた。とてもナチュラルな雰囲気。
新作のツアーで基本的な演目はあるものの、その日の気分、メンバー間のコミュニケーション状態、客の反応なんかで大きく雰囲気が変わるタイプだと思われるパティ。この日は唯一の座席ありの会場(だよね?)だったからちょっと違うかな?って予想はしてたけど、AXと両方観た人の意見なんか読むとやっぱりってカンジ。
前半は淡々と、静けささえ感じさせながら進行。暗さや哀しみも感じさせる曲が続いたけどあくまでもポジティヴなムード。慈しみや祈るようなフィーリングを感じた。其処がとても良かったし救われた気持ちになれた。
この日のみの曲で地味ながら出色の出来栄えだった「MOSAIC」
日本人の和太鼓奏者、NOGZOがサポート参加した前述の「FUJI‐SAN」
即興だったと思われる♪Ⅰ WENT TO SENDAI~♪と仙台を訪れた時の想いを唄った短い弾き語りから繋げた、やはりこの日のみの「MY BLAKEAN YEAR」
そしてエイミー・ワインハウスに捧げた「THIS IS THE GIRL」
この辺が印象的だったかな?
中盤にレニー・ケイがガレージ・パンク・メドレーを唄うパートがあって、ジョニサンの「ボーン・トゥ・ルーズ」が飛び出したのには思わず叫んでしまった。2013年に東京でレニー・ケイが唄う「ボーン・トゥ・ルーズ」を聴いてる(しかもパティ・スミスのコーラス付き!)ということに感慨深くなる。
レニーだけじゃなく、バンド全体がスゴイ良かったな。パティの息子(ex.ホワイト・ストライプスのメグ・ホワイトの旦那でもある)、ジャクソンのギターも、トニー・シャナハンのベースも(曲に拠ってはキーボードも。ベースはジャクソンやレニーが代行)、唯一のパティ全アルバム参加者、ジェイ・ディ・ドーティーのドラムも。パティがアコギを持つ曲も多めで、ソロ・アーティストとそのバック・バンドというより、パティも含めた結束力の強いバンドといった趣き。
レニーのパート終了後、テンションがぐんぐん上がっていく。
代表曲の「BECAUSE THE NIGHT」、再度、NOGZOが参加して、客席に犬の鳴き声をやるように煽って、それまで大人しかった(俺を含む)後方の客まで熱くした「BANGA」、畳み掛けるように問答無用にポジティヴな「PEOPLE HAVE THE POWER」をやって本編終了。
ここまででも充分過ぎるほど素晴らしいライヴだった。さり気なく始まって起伏がありつつ、徐々に上がって、最後に爆発するタイプの。のっけからカマすのもいいけどこういうのもいい。パティの初来日もこんなカンジだったし、ルー・リードの90年の『ニューヨーク』ツアーもそうだった。ここで終わっても何の不満も無いぐらい。
けど、ここからが更に凄かった。とんでもなく。
実は、俺、ここでちょっとずるして。本編観てる間、2階右端(レニー・ケイ側)に空席があるのが視界に入ってた。オーチャードという場所柄もあるのか警備も緩いカンジ。アンコールのタイミングに乗じてあそこに行っちゃえ、と。
たどり着いたと同時にバンドが再登場。事前の2公演ではアンコールにやってた本編ラスト2曲を聴いた時にもしや?と思ってたらやっぱり。
始まったのは「ROCK‘N’ROLL NIGGER」
1階後方では見えなかったパティの表情がばっちり見える。そしたら震えてきちゃって。膝がガクガクしちゃって止まらなかった。
もの凄い真剣な険しい表情。さっき迄の慈愛に満ちたムードは何処へやら。あんなに真剣な顔したアーティスト、いや人間はあまり見たことがない。アレが演技だったらアカデミー賞もんだよ。
途切れなく、トニーがピアノ、ジャクソンがベースにチェンジしてオーラスの「GLORIA」へ。此処でパティがギター(黒のストラトだった)を持つ。お馴染の弦を1本づつ引きちぎるパフォーマンス。
この時のパティのアジテーションの詳細内容は後でネットで見て判ったんだけど(“FUCKIN’ NUCLEAR!”ってのははっきり判った)、断片的に聞き取れた単語からニュアンスは伝わった。でも、その内容うんぬんより、彼女の本気度にひたすら圧倒された。俺の居た場所からは客席全体が見渡せたんだけど、みんな、大興奮してる様子だった。それ見て更に俺も興奮。
福島の児童養護施設への募金、極貧で普段は募金なんかしない俺もコレはスルー出来なかった。あのパティに言われちゃね。福島、すぐ隣りだし。バスドラのヘッドは当たらなかったけど(笑)当たったら、パティに何言おうか、ちょっと考えてたんだけどなぁ(笑)ちなみにこの日集まった金額は33万円だって。
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コメント
らもさん、こんばんは!
初心者の私にはサッパリわからないことばかりだけど
ラモさんの興奮が伝わってきます。
ホントに楽しめて良かったね
シーナさんが「ロック好きなら絶対行かなきゃだめ!」
って言ってるから今度は行かなくっちゃ!
貰ったCDは毎晩聞いてるよ。
どんどんはまってきた感じ!
ブログの背景雪に変えたのね
投稿: megumick | 2013年2月 1日 (金) 21時34分
>megumick様
コメントありがとう!
こういう長いの書くとコメント来ないの知ってるけど、どうしても長くなっちゃう(笑)
興奮しちゃって(苦笑)
パティ、気に入ってもらえたみたいで嬉しいな。
うん、次回は是非一緒に!
雪に替えた途端、暖かくなっちゃった(苦笑)
投稿: LA MOSCA | 2013年2月 2日 (土) 21時55分