HELLO! I LOVE YOU!!
今朝、家を出た時、なんか体が軽いと思ったら、インナー着忘れた。バカだよね、スゴイ寒かった・・・。
昨年って、あんまり音源を入手しない1年だったけど最後の1週間が凄かった。何でこんなに集中するかって言うくらい。
自分で購入したモノ、廻してもらったモノ、借りたモノ。どれもこれもとても濃くてお蔭で未だに毎日痺れっぱなし。
そんな中から今日は名古屋の同士が日立まで持って来てくれたコレを。
ミチロウの、短命に終わったバンド、PARANOIA‐STARRのデビュー・ライヴ、隠密モノ。
87年、前年までのソロ活動を経て、VIDEO‐STALINと同時スタートさせたのがこのバンド。ビデスタの方がストレートなパンク色が強く、オーディションで選んだ若いメンバーばかりなのとは対照的に、SPEED~E.D.P.SのBOY(Ds)、アウシュビッツ~ヴォイス&リズムの斉藤トオル(Key)、PONが在籍したハードコア・バンド、NASHIの誉(G)、そして唯一、オーディションで加入し、その後、ザなしスターリンにも参加した西村雄介(B)という腕利きを集めたヘヴィー・サイケデリックな音楽性。
こういう対照的なバンドを同時にやるってコンセプトはその後のコマンタレブとスターリン28号でもやってたね。今のM.J.Qとノータリンズも若干、そんなカンジがあるのかも。
パラノイア・スターは短命も短命、このデビュー・ライヴと翌月のインクスティックのワンマンの2回しかライヴはやってない。俺も観てないんだよ、実は。このデビュー・ライヴの4日前のビデスタのデビュー・ライヴに行っちゃったから・・・。
遠藤ミチロウ名義ではあるものの実質、パラノイア・スターの、このライヴの2ヶ月後に出たアルバム『TERMINAL』は未だにミチロウの全作品で5本の指に入るぐらい好きな作品なので観れなかったのは後悔してて、ずっと音源は聴きたいと思ってた。25年以上経ってようやく聴けたよ。
このライヴ、フライヤーでも判るようにミチロウのソロにゲストでパラノイア・スターと思わせておいて、ソロはカラオケで1曲のみ。「ソロはこれで終わり。ここからは新しいバンド」とミチロウが言うと客席からスターリン・コールが起こって「スターリンって言ったヤツは帰れ!」と一喝。この辺は当時、宝島で読んで知ってた(笑)
「FISH INN」でスタートして『TERMINAL』収録曲とバンドカラーに合った過去曲で全14曲。キーボード入りのザ・スターリンの曲が新鮮な印象。他のパートも個性を出しつつ原曲の色を壊さない演奏ぶりでいい。個人的には「水銀」の西村のイントロに一昨年のマザーファッカー・スターリンを思い出して感慨深かった。
特筆すべきは2曲あるドアーズのカバー。「HELLO I LOVE YOU」も『ベト伝』のバージョンじゃなく割とオリジナルに忠実な英語バージョン。「TOUCH ME」は、この10年以上後にまさか自身の、しかも中村達也とのユニット名にするとは本人も思わなかっただろうな(笑)
活動休止はBOYが脱退したからだったみたい。「NY辺りの、正体があるようでないようなものをやりたいんだけど、解釈の仕方にメンバー間で差があって・・・」とか言ってたね。かなり好きな世界観なんでもう少し続いて欲しかったなぁ。でも音だけでも聴けてよかった。名古屋の同士に感謝!
ジャケットは俺の自作。フライヤー、当時のミチロウのファンジン、あろうことか西村氏がツィッターでアップしたライヴ写真を使用して(笑)こういうのは作らないと気が済まない(笑)『HELLO! I LOVE YOU!!』とタイトルも付けさせて戴きました(笑)
『TERMINAL』収録曲で唯一、やってない曲。穏やかながら分裂気味で奇妙な魅力がある。
インクスティックではコレもやったのかな?
いつか聴けるといいな。
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