« ロックン・ロールのジェット族 | トップページ | ふるえているのは寒さのせいだろ、恐いんじゃないネ »

感じてること、それがすべてさ

今日はウチの2人が早朝から出かけてるから、ずっと独り。髪切ってきたり、コーヒー飲みながらジャズ聴いたり、夕食に居酒屋(独りで・笑)行ったり。

そんなカンジ。

Dscn6655

映画館には行けなかったけど、先週の水曜に同士から廻してもらって観れたコレ。

Dscn6668

13年の時を経て発表された、BLANKEY JET CITYのラスト・ツアーのドキュメンタリー映画『VANISHING POINT』

活動中に出たビデオ作品『ARE YOU HAPPY?』にもレコーディング(『SKUNK』の時。『VANISHING POINT』と同じ翁長裕のディレクション)のドキュメンタリー映像があったブランキーだけど、日本のバンドでこれほどドキュメンタリーが様になるバンドもそうは無いと思う。敢えてコテコテのクサい言い方するけど、生き様が音に反映されてるというか、やってることとパーソナリティーにブレが全く無いからな。つまらない訳が無い。

本来の持ち味を出せてないことに悩む達也、ツアー途中で爆発する照井の不満、そしてそんな2人の心中を察して何とかまとめようとするベンジー。どうせ、このツアーで終わりだから、なんて妥協は微塵も無い。

唯一のメロディー楽器のギター、ヴォーカル、それに殆どの曲を作詞作曲するベンジーにベースの照井とドラムの達也のトリオ編成のブランキー。普通ならワンマン・バンドになりがちだよね。ところが全然そうじゃないのがこのバンドの面白いトコ。ブランキーに脇役は居ない。

ベンジーより前に出ようとしてる訳ではないけど“唄とギターのバック”なんて意識はこれっぽっちも持ってなかったと思う。楽曲、ブランキーの世界観をどれだけ高い処まで持っていけるか、その中でどれだけ純粋に自分を出せるか。ストイックにそれを追求してるように見える。まるで修行僧のよう。

ツアーが進むにつれて、少なめの遠慮がちの会話(ワイルドなクセに繊細だから、3人とも・笑)で確認したお互いの気持ちを踏まえ演奏が微妙に変化していき、序々に手応えを感じていく。言葉は少ないけど音が雄弁にそれを物語る。気持ちの揺れ動きが面白いように音に反映されてく。そして、そのムードの変化が最終公演、横浜アリーナでの大爆発へ繋がるラスト。

ノンフィクションなのに、脚本でもあったかのようなドラマチックな展開。まぁ、この辺は監督、翁長裕の意図もあるんだろうけど。

でも、居るであろう「そう言ってもカメラ回ってるの判ってるんだからメンバーも多少は演技してる部分もあるよね」的な意見に予防線張っておくと、確かに何処かで意識はしてると思う、カメラ回ってたら。けど、それでも感情は抑えられなかったんじゃないかな?だって真剣に、必死でやってる演奏の前後だもん。あっ、ベンジーと達也はともかく、照井は意識してないかも、カメラ(笑)なんかそんな印象。100%素なカンジ。

BLANKEY JET CITY-Punky Bad Hip

Dscn6665

横アリの最終公演を完全収録した、コレも翁長裕撮影の『LAST DANCE』の中で大好きなシーン。

2:48秒辺りからの、照井の雄叫び、そのテンションの凄まじさにスゴイ嬉しそうに達也の方を向いて「達也、照ちゃんがスゲーよ!」とでも言いたげなベンジー、そのベンジーを全然見てない達也、叫び終わって「どうよ?」って顔でベンジーにアイコンタクトする照井。

全員が勝手に爆発して、それが見事に重なる。コレがブランキー。

BLANKEY JET CITY - COME ON

ラスト・アルバム『HARLEM JETS』の何もかもが吹っ切れたような最終曲。歌詞が飛んじゃったベンジーを乱暴にカバーする達也。それに微笑む照井。

BLANKEY JET CITY - BABY BABY

映画のラストに挿入された横アリの最後の曲。イントロのベンジーと照井のアイコンタクトがより深い意味を感じさせる効果的なエンディング。恥ずかしながら、此処でちょっとうるっときたよ。

BLANKEY JET CITY - FUJI ROCK ’00 D.I.J.のピストル

Dscn6666

反則なのをもう1曲だけ。

横アリ終了後の、おまけの“本当のラスト”、フジロック’00、グリーンステージのトリを務めた時のブランキーのアンセム。

何事からも解放されたような凄まじい暴走。この後にアンコールで「BABY BABY」やったみたいだけど、いったいどんなことになってたやら(笑)去り際の達也の満面の笑み!

ホントにカッコいいバンドだったなぁ、ブランキー。

もう出て来ないよね、こんなバンド。

|
|

« ロックン・ロールのジェット族 | トップページ | ふるえているのは寒さのせいだろ、恐いんじゃないネ »

日本のパンク」カテゴリの記事

映画」カテゴリの記事

FUJI ROCK FESTIVAL」カテゴリの記事

コメント

ブランキーの話ではないですが、スリーピースバンドでいえばゆらゆら帝国もかっこいいですよね^ ^解散しちゃいましたけど…ブランキーとゆらゆら帝国は空気感は違っても、何となく似てる気がします

投稿: 歩く犬 | 2013年2月18日 (月) 19時09分

>歩く犬様

ゆら帝かぁ。一度だけライヴ観て「スゴイ」と思ったけどアルバム聴いたことないや。
今度聴いてみますね!

投稿: LA MOSCA | 2013年2月19日 (火) 21時40分

うん!これほどドキュメンタリーが様になるバンドって日本にそうはいないと俺も思います。

実は、言われる通りカメラを全く意識せず、自分のコトバで不器用ながら訴えてる照ちゃんが一番ブランキーに対してストイックで真摯だったんじゃないかとも思ったりするんですよね。秘めた狂気含めて。

BABY BABYのアイコンタクト。俺もジンときました。あ~・・・最後の最後に良かったなって・・・

二度とこんなバンドは出て来ないですよ。ふざけた二番煎じすら(笑)

投稿: みん | 2013年2月19日 (火) 21時46分

>みん様

この度はありがとうございました!

照ちゃん、そうですよねぇ。
キレた時に一番スゴイのも彼(笑)
代々木の「ロックン・ロール!」も「スージーの青春」@NHKでマイク蹴り倒した時ももの凄い興奮しましたよ、見てて。

唯一無二ですね、やっぱり。

投稿: LA MOSCA | 2013年2月20日 (水) 21時58分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/498183/49439298

この記事へのトラックバック一覧です: 感じてること、それがすべてさ:

« ロックン・ロールのジェット族 | トップページ | ふるえているのは寒さのせいだろ、恐いんじゃないネ »