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WILDSIDERの最終更新

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LOU REEDが死んじゃった。

5月に肝臓移植の手術をして、一時的に深刻な状態に陥ったものの持ち直したという情報があって安心してたのに・・・。

俺はミュージシャンや有名人が亡くなった時に騒ぐのが嫌で、此処でもよっぽど思い入れのある人じゃない場合、触れないようにしてる。8月に山口冨士夫が亡くなった時も迷ったけど書かなかった。好きな人だけど、正直言ってそこまで深く思い入れある訳じゃないから、後ろめたさを感じちゃいそうで。

これまで書いて、ちょっと後ろめたく感じたのはアリ・アップとジム・キャロルぐらい。まぁ、好きなんだけどね、どっちも。

でもなぁ、ルー・リードだもんなぁ・・・。

ものスゴイ大好きなんだよ、ルーが。別格中の別格なんだよ。最近でこそ、ちょっと思いは薄くなった気もするけど、ずっと一番だったんだ、この人が。

聴いててこんな気持ちになるアーティストはこの人だけ。他の誰とも違う。その気持ちがどういうモノか上手く言葉には出来ないんだけど・・・。

今は無き実家の底冷えのする四畳半で、生涯ナンバー1のアルバム『ベルリン』を夜な夜な聴いてた人生最大のダウナー期だった86年の冬。

初めて観た来日公演で、初日に聴けなかった、ずっと心の支えになってて何度も救われた「ロックンロール」が最終日のアンコールで演奏されるのを何とも言えない気持ちで観てた90年の夏。

それまでの来日もそうだったけど、更に新しめの曲ばかりで(「ワイルドサイド」すら演らなかった)、60近いクセに2時間半以上も熱演するのを観てブッたまげた2000年の夏。

この期に及んでまだ新たな挑戦をするのか?!と驚愕したメタリカとのコラボ作『LULU』を聴いた一昨年の秋。

何度も何度も衝撃と幸福感をもたらせてくれた。

その後のパンクの登場に計り知れない影響を与えて、パティやテレヴィジョンなどのNYパンク→ソニックユースやREMなどのオルタナ系→ストロークスやブラック・レベル・モーターサイクル・クラブなどの21世紀のバンドに至るまでの太い幹を作ったルー。もうこの幹は延々と続いていく筈。

いつも自分のやりたいことをやって、自分のことを自分の言葉で唄ってきたこの男の最後の曲はオムツ履いて点滴ぶらさげて♪俺は病気、俺はもうじき死ぬ♪ってカンジだと思って、それを聴く心構えも出来てたのに・・・。

記事のトップに貼った画像は死の8時間前に公式ツィッターとfacebookにルー本人が投稿したモノ。其処にはたたったひと言、“The Door”と書かれていた。“目の前にあるのは壁じゃなく扉だ”と気づいた瞬間だったのかもしれない。

永遠に変わり続けたワイルドサイダーの最終更新。

今、聴いてるのはこの曲。

Lou Reed - New Sensations

♪否定的な物の見方を抹殺したい

 陰気なやつらを殺したい

 何が悪いと言うのは簡単だ

 でも、そんな話を一晩中聞きたくはない

 睡眠薬みたいな人間ってのが居るんだよ♪

84年、それまでの暗黒と退廃のイメージを180度覆して、悪しきファンを落胆させても何処吹く風で飄々と“新しきセンセーション”を唄うルー。俺がはじめてリアルタイムで聴いたアルバムのタイトル曲。今、心情的にしっくりくるのはこんなポジティヴな曲。

とは言うものの。

さっき、仕事帰りに寄ったコンビニでハロウィンのディスプレイがしてあるのを見て、この曲を思い出してしまって目頭が熱くなってしまった。

Lou Reed - Halloween Parade

エイズで亡くなった友人を唄った『ニューヨーク』収録曲。

♪今年のハロウィーンは胸に堪える

 君が居ない所為で♪

やっぱり、どうにも悲しいし寂しいよ。

もうルー・リードが居ないなんて。

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NY PUNK」カテゴリの記事

コメント

LA MOSCAさん、こんばんは。
今し方夕刊の記事でルー氏の死去を知ったところです。
僕はそこまで思い入れは深くないので多分死亡記事ブログは書きませんし口先だけのご冥福も祈りませんが、LA MOSCAさんのショックはわかります。
まだまだ現役度高くて、やりたいことがたくさんあったのでは。
せめてもう一枚、死に際のあがきみたいな、もしくは悟りみたいな作品を残してほしかったですね。

投稿: goldenblue | 2013年10月29日 (火) 01時17分

お久しぶりです。
この前、富士夫が逝ったばかりだというのに。
仕事が手につかない。
悲しい…。

投稿: Pirika | 2013年10月29日 (火) 08時57分

こんばんは。初めまして。keiko と申します。ルー・リードが亡くなって、哀しくて、今日は一日中「Berlin」を聞いておりました。そんな中、LA MOSCA さんのこのブログを発見しました。私も「New York」が出たときの来日公演見に行きました。大阪にて。不滅であり、不老である、と勝手に思っていた大好きなルー・リードがこの世からいなくなってしまい、どうしていいか、わからず、ただ繰り返し「Berlin」を聞くしかありません。寂しいです。

投稿: keiko | 2013年10月29日 (火) 20時45分

>goldenblue様

自分で思ってた以上にショックが大きかったです。
世間的にとかではなく、個人的にとても大きな存在だったので・・・。
うん、そうそう。
「俺のレコードを順番に聴けば俺の人生が判る」
と言ってたルーなので、彼のドキュメンタリーとして散り際のラストメッセージ的な作品を聴きたかった気がします。


>Pirika様

お久しぶりです。
またコメント貰えて嬉しいです。
今日もルー・リードのことばかり考えてました。
悲しいです。


>keiko様

初コメントありがとうございます。
俺は『ベルリン』が、たぶん生涯ナンバー1アルバムなんですけど、未だ聴く勇気が出ません。
うん、俺もそういうふうに思ってたから、肝臓移植手術のことを知っても、こんな結果になるとは思いもしなかったです。
寂しいです、とても。

投稿: LA MOSCA | 2013年10月29日 (火) 20時53分

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