33年目の12月8日に/BABY PLEASE DON’T GO
週イチ休みの今日はヤボ用で一日潰れた。まぁ、でも充実の一日だったな。
今日は12月8日。33年目か・・・。
ジョンがビートルズでデビューしたのが62年。ジョンは世間的には18年しか居なかった。
俺がジョンを認識したのは小6の時だったから77年、俺にとってジョンはたった3年しか居なかった。
そこから33年も経ったんだ、もう。
産まれた時からジョンが居なかった世代がたくさん居る。
最初から不在、居ないのが当たり前。もはや歴史上の人物って認識だろうな。
今年は今まで一度も取り上げたことがない、このアルバムから。
72年リリースのヨーコとの合作、『SOMETIME IN NEWYORK CITY』
コレ、2枚組で値も張ったし、ヨーコのヴォーカル曲(嫌いというよりは苦手)も結構あるしで後回しにしてて、購入したのは随分経ってからだった。2枚目のライヴは当初はオマケって名目だったらしいね。
ニューヨークでの生活をストレートに綴った威勢のいいロックンロール。♪俺たちはマクシズ・カンサス・シティーへ行った♪というくだりが個人的には嬉しい。ラストには♪もし‟アイツ”が俺たちを追い出すつもりなら跳び上がって叫んでやる。自由の女神は「おいで!」って言ってくれたんだ♪というフレーズも。まだグリーンカードを貰えてなかったのだ。バックのサウンドが既に70年代の音してる。まだビートルズ解散から2年しか経ってない。
反戦活動家、ホワイトパンサー党首でMC5のマネージャーだったジョン・シンクレアの不法投獄を痛烈に批判したメッセージソング。ドブロギターに乗せて淡々と歌われる中、音飛びしたんじゃないか?と思うほど続く♪Gotta♪が覚悟のほどを窺わせる。
John Lennon & Yoko Ono - Well (Baby Please Don't Go)
俺がこのアルバムで一番好きなのがコレ。フランク・ザッパのマザーズ・オブ・インヴェイションとの71年6月、フィルモア・イーストでのセッションより。
ザッパの「Aマイナーだぞ。スタンダードなブルースじゃないけどそれに近いヤツ」というバンドへの呼びかけのあと「リヴァプールのキャヴァーンでよく唄ってたんだ。それ以来だけどやってみるよ」とジョンが言って始まる。
何なんだろうな、この声の迫力と艶っぽさは。こんな常套句を唄っても強力な説得力。聴き手の心に土足で踏み込んでくるカンジ。涙出ちゃう。サイコーだ。
「イマジン」も「ハッピー・クリスマス」もジョンだし、俺も好きだけど、コレもジョン。
33年前の晩秋、ラジオでDJが興奮して「ジョン・レノン、5年ぶりの新曲です!」と言って「スターティング・オーヴァー」を掛けたのを俺ははっきり憶えてる。
ジョンは確かに居た。
俺はそれを、ジョンが居たという感覚を忘れてない。
これからも忘れたくない。
| 固定リンク
「BEATLES」カテゴリの記事
- スピーカーのなか居るような あなたの声はとてもやさしい(2017.10.09)
- ALL THINGS MUST PASS(2017.10.06)
- CITY SLANG(2017.07.12)
- I KNOW YOUR NAME(2017.07.09)
- WITHIN YOU WITHOUT YOU(2017.05.21)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント
LA MOSCAさん、毎度です。
あ、僕もこのアルバムのこと書きました。かぶっちゃたな(笑)。
僕もコレをジョンのアルバムで一番最後に聴きました。世間の評価はあまり高くないけど、音としてはかなり好きです。
ヨーコの曲もこれに関してはかなりきてるし。
投稿: goldenblue | 2013年12月 9日 (月) 01時52分
>goldenblue様
日にちが日にちだけにジョンはともかく、同じアルバムの同じ曲の話とは気が合いますねぇ(笑)
うんうん、音がカッコイイと思う、俺も。
確か、NYで見つけた無名のバンドだったんですよね、エレファンツメモリーって。
清志郎で云うと2・3’sみたいなカンジかな?違うか(笑)
ヨーコは俺は『ダブル・ファンタジー』や『ミルク&ハニー』のカンジが好きかな?
投稿: LA MOSCA | 2013年12月 9日 (月) 21時17分