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2014年6月15日 (日)

Daddy you’re fool to cry

あっという間に終わるなぁ、連休が。

すっかり固定レギュラーとなってしまった金曜の5時間残業で落雷騒ぎがあったり、散々な一週間だったけど、とても穏やかな気持ちで過ごせた週末だった。別にコレといって何もしてないけど(苦笑)

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ちょっと前に17歳のナイスな少年から借りたコレを読了。

伊坂幸太郎の『オー! ファーザー

帯にあるように最近、映画化されて話題になってるけど刊行されたのは4年前、実際に書かれたのは(新聞連載だったらしい)8年前、『ゴールデンスランバー』よりも前。

‟父親が4人居る”という設定が独創的ではない、「何かが足りなかったんじゃないか?」という思いがあり、なかなか単行本化に踏み切れなかったと伊坂自身があとがきに記述してるけど、いやいや、かなり面白いよ、コレ。映画化したくなるのも頷ける。

伊坂作品ならではのサブキャラに至るまでの登場人物の細やかな魅力ある設定。いろんなキャラにいろんな場面で感情移入したり共鳴したり出来る。

そしてコレもお馴染みというかお得意の伏線に継ぐ伏線。

手旗信号。ホッケーマスク。ファミリーレストラン。

ホント、読んでて楽しい。

登場人物では主人公の由紀夫や可愛くて仕方ない多恵子は勿論、一見ヒールの富田林、そのボケぶりにイライラさせられる鱒二や殿様もいいけど、なんと言っても個性溢れる4人の父親たちがいいなぁ。

「学校はいつも問題だらけだ。十三、四歳のガキを教室に詰め込んで、何も問題が起きなきゃ、その方が問題だ」

「自尊心ばっかりで、生意気な年頃だよな」

「性欲を意識して、翻弄されはじめる頃だ」

「友人との関係が世界の全てと感じている」

最初の、中学の体育教師である勲の教え子についての発言に対する他の3人の父親の返し。

順に、ギャンブル好きでチンピラ風な鷹、元ホストでやたら女性にもてる葵、最年長で大学教授の悟。

4人とも、ストーリーの中でこれでもかっていうぐらい名言吐いてるけどコレも各人をよく表してる言葉だと思う。

どの親父にも見せ場が用意されてて、4人ともそれぞれにカッコイイ。

あとアレだ。この4人のハートを射止めて今も離さない由紀夫の母親・知代が、ほぼ父親たちと由紀夫の会話の中にしか登場しないのに存在感に溢れてて凄い。最後まではっきりさせないで読み手の想像力に委ねる手法は見事と言うしかないな。こういうのも伊坂の得意技。『バイバイブラックバード』のバスとか・・・。

父親、父親とこじつける曲を考えたんだけどコレぐらいしか浮かばなかった。

パパの歌」ってカンジじゃないし、「父よ、あなたは偉かった」って訳にもいかないし・・・(笑)

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Rolling Stones - Fool To Cry 


♪ねぇ、ダディ 泣くなんておバカさんよ
 なんで泣くの?♪

33歳だったミックの、この歌詞が話題になった76年のシングル。幼い娘に諭される黄昏た中年親父。今じゃ考えられないけど、当時は30歳を越えても現役のロック・アーティストなんて皆無だったから、こういう内容の曲も無かったんだな。キースはこの曲が嫌いで、ライヴ演奏中に居眠りこいたって眉唾もんの逸話もあったな(笑)いい曲だよね、でも。

この4人の親父たちは泣いたりしなそうだなぁ、少なくても子供の前では。
俺は・・・。
ノーコメントにしておこう(笑)

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