ロマンはどこだ?
9月。
9月かよ。
早いな・・・。
やりたいことではなく、やるべきことの方をそろそろやらないとヤバい。
とりあえず明日の平日休暇にアレとソレを片付けなきゃ。
伊坂幸太郎の03年初刊の『陽気なギャングが地球を回す』
読んでないのも沢山あるけど、ホントに伊坂作品はどれ読んでも面白い。初期作のコレも良かったなぁ。
嘘を見抜く名人・成瀬、天才スリの久遠、演説の達人・響野、正確な体内時計を持つ女・雪子。ある切っ掛けで出会った失敗知らずの銀行強盗集団が”仕事中”にトラブルに巻き込まれて、そこから・・・というのがあらすじ。
主役のこの4人は勿論、脇役に至るまでキャラクターがとても魅力的なのは他の作品同様。いろんな場面でいろんなキャラに感情移入出来る。
台詞回しが気が効いててイカシてるのも毎度のこと。この作品だと響野の「ロマンはどこだ?」っていう決め台詞がサイコーにカッコイイ。思わず真似したくなる。俺もロマンを求めて生きてるから(笑)
あと、あまりストーリー的には重要じゃないところでの雪子の息子で中学生の、慎一のこの台詞。
「不良というのは本来はさ、秩序から外れたくてなるものなのに、結局別の秩序に組み込まれるんだ。妙だよね。行列を作るパンクロックと一緒でさ、矛盾だよ。列を作るパンクなんて!上下関係を気にする不良なんて!」
手叩きしたくなったよ。完全にツボ突かれた。さすが!
ストーリーも判りやすく、伏線もしらけない程度に気づけて読んでて心地良い。さじ加減が絶妙。
最高のエンターティメントだな。
ひょっとすると一番のお気に入り作品かも。殆どの作品を読み終えるごとに思うことだけど(笑)
映画化もされてたのを知って先週観てみたけど、映画の方はまずまずだったな。読む前に観ればもっと楽しめたかもしれない。ただ、『ゴールデンスランバー』や『フィッシュストーリー』の時のような高揚感は感じなかった。
GANG OF FOURの『entertaiment!』
79年のデビュー・アルバム。と言っても俺が手にしたのは2~3年前。ある人に強力に勧められて。「絶対に好きな筈」って。
なるほどカッコイイけど、リアルタイムで聴いたらもっと興奮出来たかな?って気もする。
何で今日コレかというと、単なる語呂合わせ。4人のギャングってことで(苦笑)
Gang of Four - Damaged Goods
前年78年のデビューシングル・バージョンもyoutubeで聴いてみたけど、こっちのアルバムでの方がより性急でカッコイイ代表曲。さすがにこの曲はアルバム聴く前から知ってた。
無駄の全くないソリッド極まりない名曲。
このバンド、ポスト・パンクって括りで語られるけどパンクだね、俺には。
フリクションの1stやDEVOの1stがパンクなのと同じような意味で。
行列を作らない方のパンク。
計画的に上手くまとまったな(笑)
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コメント
コメント出来たんですね!
スルーしてました。。。
コレはほんと良い作品ですよね♪♪
癖があって、ひねくれてて(笑)
私達に合ってる気がします。。。(笑)
投稿: 666 | 2014年9月 2日 (火) 08時38分
>666様
気づいてくれたね(笑)
この辺、好きだって言ってたね。
ポップ・グループとかワイヤーとか・・・。
私達?
俺も仲間?(笑)
俺はひねくれてないよ(笑)
キチガイみたいに真っ直ぐだからさ(笑)
投稿: LA MOSCA | 2014年9月 2日 (火) 15時15分