OK Baby Send Me Some Lovin’
寒すぎだよな。
まだ夏服なんだよ、仕事着。拷問受けてる気分だった、今日は。早く衣替えさせてほしい。
コレ、遂に買ったんだ。
RC SUCCESSIONの83年のアルバム、『OK』
勿論、リリース時に買ったレコードは持ってるけどどうしてもCDでも欲しくなって。
でも、このアルバム、出た時は良いと思えなかった。リンク貼った記事にもさんざん書いたから詳しくは書かないけど少なからず失望したもんね、はじめて聴いた時。
コレが出た頃、俺、18歳だったけど20代中盤ぐらいからだよ、良いなぁって思えてきたのは。
RCのアルバムで好きなのは?と自問してみると・・・。
一番というか段違いに飛び抜けて好きなのは『シングルマン』なんだけど、コレはRCというより、清志郎の作品ってカンジがするからちょっとニュアンスが違う、‟RCのアルバム”って括りだと。清志郎の作った全作品で一番好きなんだけどね。
5人組バンドの作品として一番密度が濃くてクオリティ高いのは『BLUE』だと思う。
日本のロック・バンドがはじめて歴史の重みや哀愁まで感じさせたアルバムだと思うのが『ティアーズ・オブ・クラウン』
そして、やっぱり尋常じゃない熱ってことで言うと『ラプソディ』だろうね。
だけど、今一番聴き返したくなるのは『OK』なんだよな、何故か。
肝臓悪くして医者に「一生治らない」って言われて、スタッフ主導で決まったハワイ・レコーディングに行ったはいいものの曲が無くて、スタッフがゴルフやって遊んでる間にホテルに缶詰めになって必死で曲を作ってたという清志郎。
レコーディングが終わった途端に清志郎最愛の石井さん(この時点では同棲中)の父親(モーレツに交際に反対されてた)が亡くなって空港から葬儀に駆けつけたけど石井さんの親族に嫌な顔されて・・・。
人気的には全盛期だったけど最悪の状況。
それでタイトルが『OK』だもんなぁ。何度も書いてるけどホントにカッコイイよ。
チャボ曰く『サンキュー』って案もあったらしいけどね(笑)
冒頭の「Drive My Car」に続いてビートルズの『ラバーソウル』辺りの雰囲気を感じさせる石井さんへのラヴソング。シングルにもなったっけ。俺、今の今までピンときてなかったんだ、この曲。今度、はじめていい曲だなぁって思えた。
何度も取り上げたけど、どうにも独特でスゴイよ、この曲。どうしたら、こんな曲思いつくんだろう?当時、渋谷陽一のやってたラジオ番組にこのアルバムのプロモーションで出演して、普段は寡黙だった清志郎が異常にテンション高く喋りまくったのも憶えてる(ツアーリハーサルしてたスタジオに渋谷が出向いて取材したとかでチャボが「練習で興奮してますから(笑)」と言ってた)
その時、渋谷に1曲何をかけるか問われて清志郎が選んだのがこの曲だった。自信作っていうか当時の気分を一番反映してたのかもしれないな。
今日の記事タイトル。
レコードの初回プレスのみ、余り溝に刻印された清志郎の手書きメッセージ。例のブタ・マーク付きで。
完璧だな。サイコーなアルバムだと思う。
オーケーだね。
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