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お前はいったいナニ人だ

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日付が変わった後に、呑んで吸ってして少し寝て年に一度の健診へ。22時以降はガムすらダメって資料を渡されてたけど(ガム噛みまくり・・・)帰宅が0時ちょい前だったから仕方ないよね。

とりあえず今日は何も言われなかった。もう‟健診”って言葉聞くだけでナーバスになっちゃう小心者だからホッとしたよ(苦笑)

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帰ってきてから、というか届いた日からずっと憑りつかれたようにコレを聴いてる。

遠藤ミチロウの、10年ぶりのアルバム、『FUKUSHIMA』

正直言って大して期待してなかった。年齢や病気のこともあったし、アルバム・タイトルや収録曲のインフォメーションから、当然、311以降ならではの雰囲気を強烈に感じたし。

何度も書いたことだけど、俺は‟あの日”以降のミチロウには違和感を感じ続けてた。ミチロウはずっと対幻想の人で共同幻想を嫌悪してたと思ってたから。俺もそれにかなり影響受けたし。

此処であの日以降のミチロウのことを書いた時も‟根っこの部分は変わってなかった”とか‟嘘のない本心の言葉だから心に響いた”みたいにお茶を濁したことを書いてきた。

でも、いよいよ認識を新たにしなくちゃいけない気がする。

ここまで全面展開してるとは・・・。

直接的な表現じゃない曲、それどころかザ・スターリンのセルフカバー曲、あの日以降にライヴで唄うようになった友川かずきの「ワルツ」に至るまで全部、今の、あの日以降の曲って印象を受ける。「311の後、唄ってて意味が変わってしまったなって曲がある」というミチロウの言葉を思い出す。確かに「STOP JAP 音頭」なんてドキッとするもん、こうして聴くと。

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ミチロウは変わった。

‟あの”ミチロウを変えてしまう程、とてつもないことだったという認識が俺には足りなかったのかもしれない。

だけど不思議と違和感は感じない。2011年に配信オンリーで発表済みの「原発ブルース」(小川屋の楽屋で書かれた曲!)なんて、あまりのストレートさ故に、どうも好きになれなかったんだけどカッコイイと思えた、たぶんはじめて。

というか違和感を感じないどころか物凄いいい、アルバム全体が。

ミチロウにしか出来ない原曲をミチロウにしか出来ない福島弁バージョンに変えた「オデッセイ・2014・SEX・福島」、21世紀になってからの曲で一番好きな「オレのまわりは」(共に配信リリース済み。配信3曲は全て新たにレコーディングされてる)

福島の地をモロに唄った、古い民謡の詩を書き換えた「新・新相馬盆唄」とミチロウが書いた音頭「志田名音頭ドドスコ」、そして最後の小川屋の日にタテタカコと共演した「NAMIE(浪江)」

ミチロウも度々、出演してる『春一番』のプロデューサーだった故・阿部登を唄った「大阪の荒野」

始まるとどうにも興奮して、ついヴォリュームを上げちゃう「三陸の幻想」

自身の素朴なピアノに載せたリーディングがへヴィーな、‟放射能を人質にして怒るな”ってフレーズに唸った「放射能の海」

どことなくポジティヴなムードにホッとするラストの「冬のシャボン玉」

全部いい、並びも含めて。

俺と同じ日に産まれた同じくミチロウ・フリークの友人が「ソロの最高傑作」って言ってたけど俺も同感。まさか、こんなに凄いとは。音は勿論、似てないけどイギー&ザ・ストゥージズの『レディ・トゥ・ダイ』を聴いた時と似たような嬉しい驚き。

ミチロウのコンディションはベストじゃないだろうし、レコーディングに手間暇かけた訳でもなさそう。でも、そういうんじゃないんだな、音楽って。つくづく思ったよ。

喉から血を流しながら唄ってるような尋常じゃない気迫。

死にきれなくて悔しくて怒りのあまり生き返ってきたのかもしれない。

「電動コケシ」から35年。そして後楽園ホールから今日で32年。

ミチロウ、随分遠くまで来たなぁ。

絶対、最後まで見届けたい。

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