宿命の女
雨の休日。
コレといって何もしてない、っていうのはいつものことか(笑)
殆ど降ってないからって、ちょっと出たら激しく降って帰ってきたらやんだのもいつものこと。
映画借りてきて本買ってきて音楽聴いてうたた寝して、ってまんま、いつもどおりだなぁ。
次の休みはやろうと思って先延ばしにしてることやらなきゃな。
今日借りたのはコレじゃないけど先週の休日に、公開時に観れなかったこの映画をようやく観た。
『紙の月』予告篇
俺、宮沢りえって今まで一度もいいと思ったことなかった。
いろいろとお騒がせでスキャンダラスなのもともかく、一番印象悪かったのはストーンズ初来日時のTV番組。ライヴ観た後のコメント出してて「オジサンのクセにカッコイイじゃん」って言ってた。ポカリ持って(笑)どんな良い席で観たんだ、この小娘がぁ~!と腹わた煮えくり返っちゃって(苦笑)
あと、ぶっちゃけルックスが好みじゃない(偉そうに!・笑)こういう完璧な人、ダメなの、俺。ちょっと崩れてるぐらいじゃないと(笑)
映画は勿論、TVでさえもこの人の出てるヤツってきっとまともに観たことないと思う。
じゃあ、何故観たかったか?
原作の角田光代も1冊も読んだことない。彼女が熱烈な清志郎好きなのは知ってるし、清志郎について書いた文章読んでじーんと来たこともあるけど。それに吉田大八監督のファンって訳でもないし・・・。
単に予告見たり、前評判聞いたりして面白そうだと思っただけ。さんざん勿体つけて、そんな白痴みたいな理由かよ!って言うなかれ。個人的には先入観も付加価値も見出さずに映画を観るなんて滅多にないことなので・・・。
で観てみて。
1回に通して観られなかった。息苦しくて耐えきれなくて。えげつない映画好きなのに、何故か。
地味だけど幸せな状況を出来心から壊していく主人公・梨花の様子が辛くて・・・。真面目で誠実で小心者なカンジを宮沢りえが丁寧に演じてるから尚更。
中盤以降、静かに、尚且つ大胆に豹変していく様はだからこそ怖い。後半、いよいよ危機が迫って来る辺りになると、この身勝手で軽率でサイテーな梨花を応援する気持ちにさせられちゃうからスゴイ。監督、脚本家の演出力もあるんだろうけど、その演技力に圧倒された。
さすがの小林聡美、石橋蓮司、驚きの大島優子など、他のキャストも全てずっぱまり。特に小林聡美は主役を食うぐらいの存在感だった。
予想しえなかった爽快なエンディング(俺はそう感じた)のあとに流れるのはなんと、こんな曲。
Velvet Underground-Femme Fatale
今やロック好きなら誰でも知るマストなアルバムとなったVELVET UNDERGROUND&NICOの通称‟バナナ”からニコが唄う強力な印象を残すこの曲。
こんなにドンピシャな曲、無いよなぁ。
それにしても宮沢りえ、凄かったな。
いつのまにか名女優になってたんだね。
相変わらず、タイプではないんだけど(笑)
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コメント
宮沢りえ、そんなこと言ってたんすか?
ストーンズ初来日時は、まだ関心がなくて知らなかったです。
これのテレビ版は見ました。原田知世がやってました。
今の落ち着いてる宮沢りえから想像できないくらい、昔はぶっ飛んでましたよねえ…ふんどしとか。
http://blog.livedoor.jp/deadidollove/
投稿: 井戸ビシャス | 2015年6月19日 (金) 23時14分
>井戸ビシャス様
言ってたんですよ~、忘れられないもん。
カッときてTVに向かってリモコン投げそうになったんですから(笑)
ふんどし?
憶えてないなぁ、何せ嫌いだったから(笑)
あっ、でもこの映画は素晴らしかったです!
投稿: LA MOSCA | 2015年6月20日 (土) 20時46分