コロンブスの卵
くそぅ、思うように行かねぇな。
あ~、もう、やめやめ。
昨日、嫌なことがあったと打ちあけてきて「俺、どうしたらいいんすかね?」と尋ねてきた若人に「そんなことチマチマ考えてるのは時間が勿体ねえから忘れちゃいな。楽しいことを考えればいいよ」と返した俺だ、自分もそうしなきゃ。
今日は書くつもり無かったけどブログ書いて忘れよう。取りあえず明日までは・・・。
たかがロキノンの特集記事ひとつでここまで引っ張れるとは自分でも思わなかったけど、もういっちょ。
俺が選ぶ‟常識破りのアルバム”、日本のロック編。
RCの『ラプソディー』、ザ・スターリンの『虫』、コーネリアスの『POINT』なんかも頭に浮かんだけど、真っ先に出てきたのはコレ。
コロンブスの卵っていうか革命だと思った、コレ。「こんなのありなんだ?」って。
それまでのロックの常識を覆して、尚且つ強力にロックだった奇跡のアルバム。
歌詞、楽曲、演奏も、ど・ストレートの、ど・シンプル。難しいことなんて何ひとつしてない。
「これなら俺にも出来る」と影響を受けた真似っ子みたいなバンドがうじゃうじゃ出てきた。
でもそれは勘違いだった。
ちっとも出来てなかった。全然違ってた。
100万光年の隔たりがあると思ったよ。
こういう雰囲気の歌詞でビートの効いたストレートな曲調。ロンTにスリムジーンズにラバーソール。
そういうのが好きな人はそれでよかったんだろうけど俺は違った。
そんなだから好きになったんじゃない。
ちょっと話、脱線するけど、パンクでもロックン・ロールでも何でも、ジャンルで好きなワケじゃなく、そのバンドだからこそってカンジが俺にはある。音楽よりも人。シンガー,ノット・ザ・ソング。
ヒロトとマーシーに物凄く惹かれたから。
ブルーハーツのその後の作品も程度の差はあれ全部好きで、曲で言ったら、このアルバムに入ってる曲以上に好きなのも沢山ある。でも、ページが(乱暴に)めくられたような、いや、もっと言うなら古い本が破り捨てられたようなムードはこのアルバムにしか無い。
好きな曲いっぱいの、このアルバムでも3本の指に入る曲。
このカンジは後追いのバンドには無かった、絶対。
さっき、久しぶりに聴いたら涙出そうになったよ。
| 固定リンク
「戯言」カテゴリの記事
- 奥行きの深い日々(終)(2017.11.19)
- スピーカーのなか居るような あなたの声はとてもやさしい(2017.10.09)
- ALL THINGS MUST PASS(2017.10.06)
- SWEETNESS FOLLOWS(2017.09.29)
- DUST & BONES(2017.09.25)
「日本のパンク」カテゴリの記事
- Dear Boy(2017.11.01)
- おまえを そのまま 飲み込んでしまいたい(2017.11.15)
- MR.FREEDOM(2017.10.18)
- LA MOSCAのレコ屋探訪⑨-ジャニス2号店(2017.08.05)
- 開発地区はいつでも夕暮れ(2017.07.03)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント
高校生の時に水戸のコアで
デビュー前のブルーハーツを見て
衝撃を受けたことを思い出します
あの時に初めて聴いた
僕パンクロックが好きだ
優しいから好きなんだには
感動して泣きました
ストレートなコロンブスの卵だったな
投稿: free spirit | 2015年11月24日 (火) 23時02分
>free spirit様
昔、同じ日のライヴを観た知人がほぼ同じこと言ってましたね。
同じ気持ちだったんでしょうね、その知人も。
しかし、コアとは懐かしいですね~。
投稿: LA MOSCA | 2015年11月25日 (水) 21時12分
LA MOSCAさん、毎度です。
これは確かに革命的でしたね。
大学生になっていてもぶちのめされたんだから、中高生の頃に聴いてたらどーなってただろう、人生変わってたかも、と思うくらいすごいです。
投稿: goldenblue | 2015年11月26日 (木) 21時39分
>goldenblue様
俺も思います。
俺は22歳だったけど、思春期だったらどえらいことになってただろうなって。
凄いもんね、ホントに。
ところで今年は会えませんでしたね・・・。
またいつか必ず。
投稿: LA MOSCA | 2015年11月27日 (金) 21時42分