SWINGIN’ 80’s
今日は今年最後の休日。
半日で終わらせるつもりで大掃除してたら脱線に次ぐ脱線で予想どおりほぼ一日潰れた。まあ、でも、いろいろ思いがけないものを再発見して時間を忘れて楽しんだり、リラックス出来たからオーケーだな。
これで明日からの7連チャンもぶーぶー言わずにこなせる、かも?(苦笑)
もう1週間経っちゃったけど先週、都内某所で購入した、出たばかりのこの本を合間合間に読んでた。そんなことしてるから1日かかるんだよな(笑)
『私たちが熱狂した80年代ジャパニーズロック』
この手の、俺の年代をターゲットにした商売って完全に定着してるね。どれぐらい刷るのか知らないけど確実に固定客が居るってことだ。
ガキの頃から飽きもせずに聴き続けてる人と、一旦は離れたものの時間や懐に余裕が出来て戻ってきた人って比率的にはどっちが多いんだろう?
俺は勿論、前者。未だに時間も懐も余裕無いし(笑)ていうか、ガキの頃より無いね、どっちも(苦笑)
だいたい、そんなに時間が過ぎた感覚が無いんだよなぁ。気づいたら2015年になって50歳になってたってカンジで。
掲載されてるアーティストや事象は、それほど興味が無いモノ、積極的に嫌いなモノも混じってるけど、町蔵(町田康)のインタビューは読みたかったし、梶くんやケラ、トモロヲも居るし、森下欣信や角田光代の名前があったのにも惹かれた。
でも、何と言ってもチャボ。チャボの語るRCの話はスルー出来なかったから。
21世紀に入った頃から、清志郎が居なくなってからは特に、使命感でも感じてるかのようにこの手のモノには必ずと言っていいほど登場するチャボだけど、今回はお馴染みの話に混じって、これまでには無かった決定的な発言があった。
俺だけじゃなく多くの人も感じてたであろう、清志郎が居なくなってからのファンと自称する人たちの反応への違和感、コレに対するチャボからの言葉は感慨深い。
‟チャボもそう思ってる筈”と思ってた、いや、そうであってほしいと思ってたことが本人の口から出た。
これでちょっと気分的に楽になる、と言うと大袈裟かな?でも、胸のつかえが取れたようなすっとしたカンジ。
コレを言うにはこれだけの時間が必要だったんだろうな。
嬉しかった、言ってくれて。
あと、自身の今を語る言葉もよかった。チャボは俺の15歳上だけど、自分の年齢で今という時代と向き合って生きているっていうのは俺もよく考えることだし、ずっと聴き続けてきたアーティストにはそれを感じさせてくれる活動を望んでるから。
それにしても、この本読んでたら‟あの頃”の雰囲気を、まざまざと思い出したね。
町蔵言うところの、‟それ以降は80年代と言ってもかなり違う”86年より前の雰囲気。
85年に『宝島』はサブカル色が後退してオール・カラー化し、キャプテン・レコードを始めてそれまでの‟自主制作”という言い方を‟インディーズ”に変えた。
『DOLL』は85年から流通が拡大し、普通の書店でも入手しやすくなった。
『rockin’ on』からは86年に邦楽専門誌の『rockin’ on JAPAN』が創刊され、ロキノン本誌の方は87年に部数が『MUSIC LIFE』を抜いた。
85年はザ・スターリンが解散、大江がルースターズを脱退し、チャボが初のソロ・アルバムを出した年でもある。
俺が1年遅れで高校を卒業したのもこの年だったな。卒業して2ヶ月後に20歳になっちゃって(笑)
音楽シーンも激動だったけど俺の人生も激動してた。
何かと感慨深いのも当たり前だよな。
でも、あの頃がよくて今はダメなんて思ってない。今、20歳ぐらいの子が30年経てば同じような気持ちで今のことを思うようになるんだと思う、きっと。
コレ聴こうかな。
JAGATARAの『君と踊りあかそう日の出を見るまで』 85年リリース。
江戸アケミが精神分裂症で入院する直前の法大(83年11月)をA面、病院から外出許可を得た渋谷の屋根裏(84年2月)をB面に収録したライヴ・アルバム。
これほど一人の人間のドキュメントを盤に刻んだ作品もそうは無いよなぁ。このアルバムについてはいつか詳しく書きたいと思う。
思えばじゃがたらは80年代をこれ以上ないぐらい感じさせるバンドだった。79年に結成して80年代前半を過激なパフォーマンスで突っ走っり、アケミの病気で2年ほど休止して85年に復活、80年代後半は音楽性重視の充実の活動、90年1月にアケミの死亡により終わったという・・・。
じゃがたら / Tango
そういえば、アケミが亡くなって2ヶ月後の渋公ライヴでチャボがアケミに捧げた曲をやったの観たっけな・・・。
じゃがたら、一度でいいから観たかったよ。
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