思えば遠くへ来たもんだ
大混乱のどさくさに紛れて今日は休み。珍しく殆ど部屋に居ないで、あっちだ、こっちだと忙しく出っ放し。
この風景を毎日毎日、12年ものあいだ眺め続けてたのはもう13年も前の話。そりゃあ変わるよね、風景も。あっ、約1年前にも来てるな、この辺に。
でも、長老とすすった古めかしい喫茶店のアメリカンコーヒーは高校生の頃と同じ味だった。早く復帰出来るといいな、長老。
古いパンク仲間とミチロウの話してたら店内BGM(FM?J-WAVE?)でスターリンの曲がかかって驚いたり。(「●●さんがかけたのかと思った」だって・笑)
彼岸の入りだってことでおふくろと墓参りしてきたり。(「アンタ、何よ、いい歳して赤い服なんか着て」だって・笑)
帰ってきてからは来たるべき明後日(やっぱり、どうしても雨?この日だけ・・・)に備えてマスベ聴きながら白髪染めたり。
よく思うことで此処にも度々書いてるけど、時間の経過を強力に感じた1日。
強くそれを感じたのは2週間前に高円寺で遅ればせながら入手して先日読み終えたこの本の印象が頭に残ってたからかもしれない。
2年前にNHKで放映された、爆笑問題の太田光が清志郎に迫ったドキュメンタリー番組、『ラストデイズ 忌野清志郎×大田光』を書籍化した『ラストデイズ 忌野清志郎 太田光と巡るCOVERSの日々』
太田に思い入れが無いのと番組の印象が良くなかったから読まないで居たけど、ふと手にしたら番組では大幅にカットされてたチャボと太田の対談がかなりのボリュームで収録されてたのと『COVERS』の時期に焦点を絞ってたので結局、購入。
‟やっぱり”って思ったり、‟そうだったのか!”って思ったり。チャボだけじゃなく、日野高校の同級生、泉谷、有賀幹夫etcも含めた人たちの証言を太田が俺みたいな馬鹿にも判るように分析してくれてる。
まぁ、一部、同感出来ない解釈もあるにはあるけど。でも、「激しい雨」の聴こえ方、捉え方はちょっと変わった。この曲への想いがより強くなったと言うか。読んでよかった、この本。
『COVERS』が出た時の、内容だけじゃなく発売中止にまつわる騒動への違和感は俺だけじゃなく多くの人が感じただろうけど、ちょっとだけすっきりした、読んで。
それにしても、『COVERS』ってもう28年も前なんだな。
リリース当時、大変な衝撃を受けて、ジャパンのインタビュー読んで「こんなこと言ってる!」って騒いだり、発売直後の野音のライヴがニュースステーションで放送されたりで印象に残ってて、そんなに昔のことに思えない。と言うか、それが1冊の本になる日が来るとはね。まぁ、清志郎が居なくなっちゃったからってのもあるだろうけど、絶対に。
もう、RCも『COVERS』も歴史上のことなんだな。
それを喜ぶでも嘆くでもなく、ただ、事実としてそうなんだと思った。
アルバム中、俺が一番好きなのはそれまでのRCをもっとも感じさせる「サン・トワ・マ・ミー」で、この手のは毛嫌いしてたけど今、聴くとちょっと違って聴こえる。
じっくり聴き直してみようかな?『COVERS』
| 固定リンク
「書籍・雑誌」カテゴリの記事
- 現場主義のフォトグラファー(2017.11.12)
- おまえを そのまま 飲み込んでしまいたい(2017.11.15)
- BUT NOTHING COMES MY WAY(2017.09.19)
- さらば夏の日 2017.AUG.(2017.08.31)
- 74回目の7月26日に/孤独な憂鬱(2017.07.26)
「RC SUCCESSION」カテゴリの記事
- どうぞ勝手に降ってくれ、ポシャるまで(2017.10.25)
- スピーカーのなか居るような あなたの声はとてもやさしい(2017.10.09)
- 甲州街道はもう秋なのさ(2017.09.12)
- さらば夏の日 2017.AUG.(2017.08.31)
- The Time They Are A‐Changin’(2017.05.18)
「戯言」カテゴリの記事
- 奥行きの深い日々(終)(2017.11.19)
- スピーカーのなか居るような あなたの声はとてもやさしい(2017.10.09)
- ALL THINGS MUST PASS(2017.10.06)
- SWEETNESS FOLLOWS(2017.09.29)
- DUST & BONES(2017.09.25)
「テレビ」カテゴリの記事
- CITY SLANG(2017.07.12)
- 俺は決めだんだ。笑っで生ぎるっでな。(2017.04.07)
- 思えば遠くへ来たもんだ(2016.03.17)
- ネタ(笑)(2016.01.05)
- 隙間を探せ(2015.11.29)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント