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2016年4月20日 (水)

君がここに居る

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夕方、ベランダで撮った1枚。

綺麗だったな、飛行機雲。

2週連続7連チャンの2回り目の折り返し地点。あと3つ。

風邪ひきそうになったけど休養して(やれば出来る・笑)大丈夫だったり、自分を誤魔化しきれずに歯医者行ったら親知らずが虫歯になってたりのここ数日。

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2~3日前にコレを読了。

伊坂幸太郎の『ジャイロスコープ』 

昨年夏に刊行された文庫オリジナル。そちこちに書いた6つの短編と文庫化にあたって書き下ろした6つを繋げる最後の1編。

自分を殺害しに来た殺し屋の相談にまで乗って「協力いたし〼」の看板どおりに協力してしまう‟相談屋”の話、『浜田青年ホントスカ』

セミンゴなる謎の生物から逃亡するワゴンに乗り合わせたてんでバラバラな人たちのてんでバラバラな会話が繰り広げられる『ギア』

どこまでが真実でどこからが夢想?な多重人格者の話、『二月下旬から三月上旬』

‟あの時ああすれば”が意外な展開を見せる『if』

舞台設定と2つのエピソードの絡め方が絶妙な『一人では無理がある』

働く女性たちのあたたかいストーリー、『彗星さんたち』

そしてエンドロールのような『後ろの声がうるさい』

重厚な長編と違ってリラックスしていい意味で軽く読めて尚且つちゃんと持ち味の出てる良作だと思う。読んでて楽しかった。

‟スパムメール”、‟鉄板”など「さすが!」な使い方をされてるワードも散りばめられてて抜かり無し。

特に良かったのが新幹線の清掃業務に従事する人たちのやりとりを描いた『彗星さんたち』

そこに居ないのに話題の中心となり仲間をあたたかくやさしい気持ちにさせるチームのリーダー的存在の女性。

たとえ、そこに居なくてもそこに居るような、居てくれることが心地良いような存在感。

「もっと大変な人が居るから、なんて思ったら駄目だよ。そんなこと言ったら、どんな人だって『海外で飢餓で苦しむ人に比べたら、まだまだ』ねんてなっちゃうんだから」

「あ、でも、あれね、気をつけなくちゃいけないのは『私が一番大変』って思っちゃうことね。『私だけが大変とか」

彼女が新人に向けて言う台詞。深い、と思う。

 

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音楽は昨日届いたばかりのコレを狂ったように聴き続けてる。

15歳で冨二夫やフールズのローディーを務めた後、GODに加入、以降、暗闇のスキャナー、HIZUMIなどのリーダー・バンドで活動して2012年に43歳で亡くなったアイザワンダーこと相澤純一郎の2枚組ベスト、『You are here』

前記2つのバンドで4枚のCDがリリースされてたらしいけど俺は聴いてなかった。

俺、正直言って、あんまり好きじゃなかったから、GODで観た純一郎が。なんかキャラが合ってない気がして・・・。でも、ギターは抜群に上手かった。センスも良かったし。

考えたら純一郎が居た時期、特に良次雄、純一郎、チャーリー、山人の編成が観た回数は一番多かったかもしれない。いいライヴやってたよ、いつも。前半にアコースティック編成、後半がエレクトリック編成の二部構成とかで。あの長い階段の下にあった代チョコでね。「ドント・レット・ミー・ダウン」や「Mr.フリーダム」のカバーでサイコーなギター弾いてたなぁ、純一郎。「モヤモヤ」をはじめて聴いたのもこの頃だったね。

今度のは、懐かしさと、もう彼が居ないこともあって聴いてみたら、全然思ってたのより凄くて。あんまり凄すぎて動揺してる。何だよ、コレってカンジで。

せつなくてイカレてて揺らいでて真っ直ぐで純粋で。ロックン・ロールだよ、本物の。歌は下手だよ、はっきり言って。楽曲が素晴らしいからもっと上手い人が唄うと音楽としてのクオリティーは上がるかもしれない。でも、そういうんじゃないんだな。純一郎が唄うからここまで響くんだと思う。ロックン・ロールをただ、音楽として捉える人には伝わらないかもしれないけど。

ジャケ絵を描いた西脇一弘とライナーを書いた良次雄のGOD絡みの2人。同じくライナーを書いた暗闇のスキャナーの庄司広光とHIZUMIの金谷健太郎、そしてスキャナーでベースを弾いた安井MOON慎二。みんな、純一郎が好きだったんだと思う。人間性か音楽の才能かはともかく(笑)

ずっと長く傍に置きたいアルバムと出会えた。驚きだよ。

そうそう、アルバム・タイトルもいいね。

俺もそういうふうに思いたい人が何人か居る。

もう二度と会えない、会わない人。

いろいろあったけど、ずっと恨んだり後悔し続けるの嫌だもん、やっぱり。

楽しかったり幸せだったりした頃のまま、ここに居てほしい。

居てくれてありがとう、純一郎。

相澤純一郎BEST‐you are here‐ ダイジェスト

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