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2017年1月22日 (日)

LIVE FOR TODAY

怒涛の10DAYSが終わって昨日1日休んで、また仕事。

でも明日、5時間残業するとまた1日休み。

あと少しでお楽しみの日。

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10DAYSの時の束の間の楽しみの為に購入したこの本を読了。

伊坂幸太郎、2013年刊行の『死神の浮力』(文庫化は昨年)

音楽に目がなく、会話が微妙に噛み合わず、いつも雨に祟られてる死神の千葉が8年ぶりに登場。『死神の精度』の続編。

と言っても、俺が前作を読んだのは3年前なんだけど(笑)

初作が短編集で続編が長編なのは『チルドレン』~『サブマリン』と同様。エピソードが若干、へヴィーになってるのも一緒だね。長編だとじっくり描けるからこうなるのかな?

今回、千葉が「死」の可否判定調査を担当する山野辺は、本城というサイコパスに小学生の娘を殺害されたうえ、更に精神的にも肉体的にも痛めつけられていきながら、妻と共に復讐を遂行しようとする作家。

山野辺夫妻の復讐と千葉の可否判定の過程と結果を楽しく読み進めていけた。

まず、千葉が復讐に協力してるふうで実は調査(同僚の死神より仕事熱心。ちゃんと調べる)と‟音楽を聴きたい”という自分の欲求の為に行動してるだけなのがいいな。

千葉の所為で作戦が失敗する場面では「チッ!」ってなるけど、ご都合主義、予定調和になってなくてリアリティを感じられる。

そして、サイコ野郎の本城がこの上なく嫌なヤツ(『マリアビートル』の王子を思い出した)で、コイツが最後にどうなるのかが読後の感慨を左右するだろうと思ってたら、お見事な結果で。スゲー、カタルシス感じたよ。

判定の10数年後ぐらいと思われるエピローグで「山野辺は初期作品が良い」と語る男に「だが、晩年も悪くなかった」と、千葉が返すのもよかったなぁ。‟晩年”と言っちゃうのは失礼かもしれないけど、ずっと追いかけ続けてる人たちの充実ぶりを楽しんでる、今の自分の音楽の聴き方とマッチする言葉に思えたから。

病による死を目前にした父親と山野辺の回想シーンでのやりとりも深みがあった。

「どうせ死ぬのであれば自分がやりたいことを納得いくまでやるべき。よそから褒められる人間になったところで毎日毎秒、死へと近づいていくのには変わりがない。やりたいことを我慢して何か得られるのか?」

「どうせ死ぬのだから、今、この瞬間を楽しめ」

ものすごい共感する。

サイコ野郎に殺された娘の菜摘がファスナーが噛んだふりをする場面はちょっとヤバかった。素敵な描写。こういうくだりがあるのもとてもよかった。

Jimi Hendrix Experience - I Don't Live Today

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復讐決行に至るまでの日々を妻の美樹と思い起こし語り合うシーンで山野辺が思い浮かべたのはジミヘンの、この曲。

 

♪俺は今日を生きられない

 今日も明日も生きられない

 今日は全然楽しくない♪

 

カッコイイ曲だし、場面にも合ってるけど、俺はこっちを貼っておきたい。

Lords Of The New Church - Live For Today

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ダムドのブライアン・ジェイムス、デッド・ボーイズのスティーヴ・ベイター、シャム69のデイヴ・トレグナ、バラクーダ―ズのニッキ―・ターナーからなる、パンクのスーパー・グループ(パンク版エイジアなんて言われてたな・笑)、LORDS OF THE NEW CHURCHによるガレージ・ヒットのカバー。プロデュースはトッド・ラングレン。

 

♪いくらお金を求めても夢が叶う訳じゃない

 俺たちはそうじゃない

 違う方法を知ってるから

 目先のことなんてどうでもいい

 お前を目一杯愛せればいい

 今日を生きよう

 明日のことなんて心配しなくていいのさ♪

 

いいなぁ。

やっぱり俺はこっちだな。

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