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「明日は居ますか?」
「明日、一緒に写真撮りましょうね!」
居るよ。だから、今日は5時間残業なしで帰ってきたんだよ。ただ、写真は事務所を通してくれないと(笑)
俺が死んでなくてよかっただろう?
来日公演観る前に届いてたけど‟ライヴ観てからにしよう”(昨年9月に渋谷で観てるけどね)って思ってたコレを何度も観返してる。
THE DAMNED: Don't You Wish That We Were Dead (Official Trailer)
DAMNEDの2015年制作のドキュメンタリー映画、『DON’T YOU WISH THAT WE WERE DEAD (地獄に堕ちた野郎ども)』のDVD。
近年、この手のドキュメンタリー映画ってやたらあるけど、その中でも群を抜いて面白い。ラモーンズの『エンド・オブ・ザ・センチュリー』、アナーキーの『アナーキー』に匹敵する面白さ。
『極悪レミー』(未見)を撮ったウェス・オーショースキー監督の手腕もあるんだろうけどそれより何より素材が面白すぎるもんな。
この3つに共通するのはメンバー間の確執が赤裸々に、歯に衣着せぬ言い方で語られてるところ。
人によって印象は違うかもしれないけど、俺は全然、それを嫌だと思わなかった。‟そんなの聞きたくなかった!夢を壊された!”なんて微塵も思わない。それはもう俺が夢見る子供じゃないからかもしれないけど、それだけじゃなくて、どれだけ罵り合っても絶対、根っこは未だに繋がってると思えるから。
他の2つもだけどダムドも、オリジナル・メンバーの絆の深さは相当なもんだと思う、40年以上経った今でも。4人での活動期間は1年ぐらいだけど、それでも。
バンドの創設者で絶対的なリーダーだったブライアン・ジェイムスが脱退した時のキャプテン・センシブルの反応。
それまでとはケタ違いの成功を修めた『エニシング』の時期のラット・スキャビーズの心情。
リユニオン・ツアー中に起きたブライアンとキャプテンの諍い。
1st全曲演奏ツアーの際に「スタッブ・ユア・バック」(ラットの曲)をやるのを露骨に嫌がるキャプテン。それをなだめすかすデイヴ・ヴァニアン。
ロイヤリティにまつわる行き違いで今も尚、絶縁状態のかつては、やんちゃコンビだった、キャプテンとラット。
スキャビーズ&ジェームスについて「●●日にどこそこでライヴをやるってよ。」
遮って演奏を始めようとするデイヴを無視して「応援に行ってやれよ。財布には気をつけな」
「皆が俺の悪口を言ってる。どれもウソばかりだ」
「もうラットとは組まない」
誰が信用するかって(笑)だって、コイツらは狼少年だもん(笑)
いや、でも真面目な話、ダムドのオリジナル4人の強烈さはパンク界随一だよね。いやいや、ロック史上で考えても指折りってレベルだな。全員主役、脇役無し。
‟確執”的な部分以外の見どころ。
この手の映画によくある同期、後続のミュージシャンをはじめとする沢山の人たちのコメントで、いかにダムドが独自でセンセーショナルな存在だったかがわかるところ。
いろんなコメントあるけど、中でも印象に残ったのはこういうの。
「ピストルズやクラッシュと違ってダムドには政治的メッセージや怒りが無かった」
「失業や政治について訴えなかった。楽しそうだった」
キャプテン「♪労働者を助けよう♪なんて俺じゃねーもん」
デイヴ「俺たちそのものががメッセージだったんだよ」
やっぱりこうして映画観てるとオリジナルメンバー時代の鮮烈さは凄すぎる。でも、俺はそんなにオリメン復活を望む想いは無い。
クレイジーになって、ただただ楽しむというダムドの一番の良さは完璧に残ってるから。
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