古いヤツだとお思いでしょうが・・・
「俺だって考えてんだよ、バカヤロウ!」
2回ほど、そう怒鳴りたいのを堪えた7連チャン初日。
昨日はようやく髪を切って(担当はご無沙汰の日立のパンクスター!)、俺としたことが4ヶ月も気づかずにいた大好きなマシュー・スウィートの新作と、限定なのを忘れてたチャボのアナログ・シングルを注文して、あとはひたすら呆けてた。たけしの『ソナチネ』を実に久しぶりに観たりもして。
先週の土曜、公開初日の朝一発目を観たコレの余韻だな。
アウトレイジ 最終章 予告
最初のヤツ、『ビヨンド』に続き三度、映画館で。大好きなんだ、このシリーズ。
結論から言うと素晴らしい映画だった。
それまでの北野作品の雰囲気は存分に残しつつ、思いきりエンターティメントなのは過去2作同様。いや、2作以上かな?今回は。
たけし演じる大友が一応、主役なんだけど、大きな組織抗争というストーリーの中では1つの駒に過ぎず、役者陣の充実ぶりの所為もあって、大友不在のシーン(沢山ある)も全然飽きずに観れるのも過去作と一緒。
『ビヨンド』に引き続き登場の西田敏行、塩見三省は体調万全じゃない部分を感じさせつつも、その静けささえ迫力に変える怪演。特に西田のアドリブを含むと思われる台詞回しは圧巻の一言。ストーリー的にはある意味、主役だし。
北野作品ではお馴染みの大杉漣、岸部一徳の、らしい演技もいい味出してたし、初登場で重要な役どころを演じたピエール瀧が演じる役のアホっぷりもよかった。
でも、個人的には大森南朋に惹かれたなぁ。カッコよくて可愛くて美味しい役を見事に演じ切ってた。
正直、‟ブツッ!”ってカンジのエンディングが強烈だった『ビヨンド』の方が観終わった後に残ったんだけど、トータルで考えると一番の完成度じゃないかな?今作が。
あと、印象的だったのは大友の昔気質と言うか、時代遅れっぷりが過去作以上に強くアピールされてたこと。西田演じる西野の言葉を借りると「古くせえ極道」って部分がやたら印象的。
頭では‟こうじゃねえんだろうな、これじゃダメなんだろうな”ってわかってるだろうに自分の信念を曲げれずに葛藤しながらも突っ走ってしまうところがいい。それが作品全体、特に後半に進むにしたがって感じる哀感の理由だと思った。エンディングなんか泣きそうになったもん、俺。
突っ走るったって、絶えず葛藤してて、それでイライラしてうんざりして疲れてるような雰囲気も感じる。
未だにスマホも持たない自称‟昔気質のパンクス(数年前、ネット繋がりの、とある女性にそう呼ばれて悦に入ってた・笑)で、常に葛藤しててイライラしててうんざりして疲れてる俺なんか他人事に思えなくてさ(苦笑)
そう思われたくて、必要以上に、実際以上に‟時代遅れ”感をアピールしてたのも昔の話で、今や意識的にそんなことしなくても、何処からどう見てもただの時代遅れになっちゃったからね(苦笑)かと言って、逆に其処を取り繕って新しいもんをわかってるふりする気も全然ない、もはや。
いいよ、もう。時代遅れで要領悪くて上等だよ。
音楽、何にこじつけようか?って考えても、‟昔気質”ってことで真っ先にアタマに浮かんで、もう、この人しかないなって、他に思いつかなかった(笑)貼った写真も何処ぞのマフィアのボスみたいだし(笑)
Keith Richards - Suspicious
既に2年前となるキース、23年ぶりのソロ、『クロスアイド・ハート』の中で一番好きなのがこの曲。
お馴染みのギターリフも無いし、ノリの良さも感じないけど、コレが2015年のキース。葛藤して疲れてる。
時代遅れかもしれないけどコレはホンモノだよ。
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